警察国家へ進んでいる 

今月5日、前釜山総領事 森本康敬氏が、任期を大幅に残して突然更迭された。森本氏が、政府の慰安婦少女像対応に不満を漏らしたためだ、という。驚くべきは、不満を漏らしたのが、私的な会合であった、ということだ。私的な会合の発言がもとで更迭されるのは、内閣にいる二人の警察官僚が情報を内閣にもたらしたためではないか、と言われている。これでは、秘密警察の所業と言われても仕方あるまい。現に上級官僚や(少なくとも野党の)国会議員の業務外の行動が、公安警察により把握されている、ということのようだ。

前川前文科省事務次官も、事務次官在職中に、突然杉田和博官房副長官に「出会い系バー通い」を注意されたという。この前後で、前川氏は内閣からとくに睨まれるような言動をしていたわけではない。ということは、高級官僚の私的な行動をも含めてプライバシーをすべて内閣の「秘密警察」が把握している、ということではないだろうか。

私的行動で弱みを握り、それを政権にとって都合よく利用する、という警察国家がすでに実現しているのかもしれない。共謀罪法案を成立させることによって、秘密警察たる公安警察が捜査をしやすくすることを、政権は目指しているのだろう。共謀罪法案では、確かに選挙関連の犯罪等政治家が関わる犯罪は対象から除外されているが、それ以外の罪状の疑いを公安警察が抱けば、プライバシーを踏み越えて捜査を政治家にも行うのだ。

そうした文脈で、前川氏の『「醜聞」でっち上げ』事件を見ると、背筋が寒くなる。AERAが経緯を報じている。こちら。警察国家は、時の権力に少しでも歯向かうものを容赦しない。もちろん、監視対象は国民である。北朝鮮の保衛部のことを笑っていられなくなる。

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/4916-b7c86afe