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平日夜間一次救急診療所 初出勤  

今月から、地区の医師会が始めた上記診療所の仕事に出かけてきた。平日・土曜日の午後7時から2時間のデューティ。場所は、日曜日に救急診療所を開いている、市の保健センター。受付事務・看護師・医師各々一人づつという極めて小規模の救急だ。

医師会報に、この救急診療所の今月の実績が載っていた。それによると、開業からこれまで、来院患者は、平日に、数名、土曜日が10数名、日曜日には、20名以上のようだ。これまで日曜日だけ行なわれていた救急診療所の実績では、この時期は、せいぜい数名止まりだったので、日曜日の患者数の多さが際立つ。7.8割が小児だ。

今夜はと言うと、ゼロ。ゼロである。このところ、来院者数は一頃よりは減ってきているらしい。コンビニ弁当を平らげ、マイステトスコープを持って、待っていたのだが、一人も来院されなかった。あまりエアコンの効かない医局で、文献に目を通したり、テレビで野球を観たり・・・昔、大学時代の当直気分をちょっと思い出していた。

平日・土曜日に患者数が減ってきたのは、感染症の流行の波もあるだろうが、2時間の開院時間中、1時間半しか受け付けず、さらに院外処方なので、患者さんにとって便が良くないことが分かってきた所為かもしれない。患者さんにコンビ二感覚でびしばし気軽に受診されると、受けてたつ医療側は倒れてしまうのだが、この不便さが、コンビニではなく、インコンビニエンスとなって丁度良いのかもしれない(インコンビニエンスなどというと、不謹慎に聞こえるかもしれないが、救急にかかる必要のない患者さんが、多く救急外来を訪れ、そこの機能をパンクしかけているのが、全国的に見られる現象であることを御理解いただきたい)。

これが続くとなると、平日夜間救急をやっているという実績作りの意味しかない。当初、医師会で、この平日救急のプラン作りに参加していたが、プランは実際のところ上層部で出来上がっていて、こんな結果になるだろうことは目に見えていた(このブログを始めた頃のエントリーにも記した)。まだ、開業して3週間弱なので、結論は出せないが、当初の目的であった、二次・三次救急施設への負担軽減は果たせるのだろうか。

日曜日は、この救急診療所も院内処方になることもあり、平日夜間に救急をしていると宣伝した効果とあいまって、需要の掘り起こし効果があったのかもしれない。これでは、高次救急施設の負担を減らす効果があるのかどうか、やはり疑問だ。

救急のデューティを負う立場で、負担はたいしたことはない。が、医療資源を有効に活用すること、それに救急受診の必要でない多くの患者さん・その親御さんを親身に教育することを考えなければならない。その点からすると、このシステムは上手く機能しないのではないか。

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