FC2ブログ

断捨離ないし終活の一歩 

私の狭い書斎兼無線室に本箱が二つある。だが、最近、本を良く買うので一杯になってきた。これまでも徐々に物置に移動してきた医学書をすべて移動することに決めた。医学書を見ることは、退職以来まずなくなってきた。医学書の類は数年もすると、内容が陳腐になることが多い。そのための大移動だ。

ただし、例外が二冊。ネルソンのテキストと、内科診断学の教科書。ネルソンは、かっては小児科医であった記念、それに診断学の教科書は、母校の内科の武内教授が執筆されたもので、かって医師を目指して勉強した記念。特に後者は、臨床を学び始めたときに、感銘しつつ読んだ教科書だ。病歴の聴取と、聴診器とハンマーのような簡単な診察器具を用いて、診断に迫るための知識が記述されている。医学の長い歴史が記されているようなものだ。その壮大な歴史に接し、その一端に加わる厳粛さを感じたものだった。

IMG_3899.jpg

現在、当時と比べて、医療機器・検査機器が飛躍的に増えて、診断精度も増した。だが、この診断学の手法・精神は、同じように受け継がれているはずだ。

関心が、政治経済・歴史に移り、それに関する本が山積みになっているが、でもこの医学への長い道程の始まりに立った時の感動を忘れずに、ただ知る楽しみのために、医学に関する新しい論文にはできるだけ目を通していきたい。ただ、知る楽しみのために。

先日も、IL4/IL13に対する人型単クローン抗体製剤が、重症アトピー性皮膚炎に大きな効果をもたらすというLancetの論文を読んで、感銘を受けた。こうした免疫系カスケードにピンポイントで効果を及ぼす薬剤の登場、それにアトピー性皮膚炎といっても多型性があるのだろうということに知的興奮を覚えた。・・・でも、値段が高そうだな。某製薬企業がこの研究のファンドを出していた・・・。

というわけで、断捨離または終活の一歩である。

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/5114-b431c0f6