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日本学術会議の提言 

今月21日付けで、日本学術会議の分科会が、「医師の偏在問題の根底にあるもの」と題して提言を行った。

日本の学会の中枢が、どのような提言を行ったのか、大きな期待をもって読んだ。しかし、内容は落胆させるものだった。

医師は、地域・専門により偏在しているだけだという、既に厚生労働省も放棄しようとしている陳腐なドグマから出発している。タイトルからして、それを高らかに謳っているわけだ。確かに、勤務医の労働条件の惨状等を記しているが、出発点が根本的におかしいのである。

改革のための提言も、結局官僚のこれまでの主張に加えて、米国流の専門医志向を高めるシステムを述べているに過ぎない。

一番大切な、国のあり方から、ありうべき医療システムを議論する視点が抜け落ちている。

医学会の中枢にいる方々が、現状を見ていない、または目を背けているということが良く分かる提言だ。

コメント

日本の叡智?

日本学術会議の報告は、確かに現場であえぐ我々には寝物語にしか聞こえません。

前線で弾を送れ、と言っているのに弾は偏在しているに過ぎない、とか打ち方を変えるべきだ、とか言っているのと同義だ。

我々は前線で戦っている。戦死者も出ている。後方で、安全な場所に身を置いて議論する者達のなんと切迫感のないことよ…。

官僚フィルターを通過するための、最大限の努力をした雰囲気はあるが…。

今回の提言に名を連ねている山本修三という方、「医師数に関する受給権等委員会」のメンバーでもあった。この方、ある講演会でこの検討委員会のメンバーになるための条件として厚労省から「医師不足である」とは言わないこと、と言われたと独白していた。私は聞いた。

くだらない御用学者の御用会議の出した御用提言など、現場からはくだらない寝物語でしかない。

もう一つ、勤務医の労働条件の悪さを強調していますが、開業医も苦しい状況にある方が沢山おられます。勤務医と開業医を、反目させて上手く統治したいという官僚の意向が、強く働いているようです。

医療崩壊を表面的に唱えながら、実は、厚生労働省の意図をバックアップする内容ですね。学術会議の名が廃ります。

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