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アマチュア無線というBugに噛み付かれて・・・ 

過日、お世話になっているプロの音楽家の方に、ある用件がありメールを差し上げた。その返信の中で、彼は、ここを読んでくださっているようで、拙ブログの感想を述べてくださった。その中に、昔、アマチュア無線をやっておられたと記されていた。30数年前のことのようだ。

私は、その頃には、無線を畳んで、大学受験の準備に入っていた時期だ。当時のことを、いろいろと思い出した。

その方が無線を始める、10年近く前に、私が無線を始めたことになる。当時は、一般家庭、少なくとも、我が家のようなプロレタリアの家庭では電話もまだ一般的ではなく、通信手段と言えば、手紙が主体だったような気がする。ひょんなことから(テレビ番組であった(笑))、アマチュア無線の存在を知り、猛烈な興味を抱いた。トランジスターラジオを持って、高台に行き、7メガのAMでの交信を盛んに聞いたものだった。やがて、CWも覚えて、BFOの付いていないラジオで聞くようになった。

夕方の7メガで、太平洋や、北米からの信号が聞こえると、ぞくぞくするほど興奮したものだった。私にとってアマチュア無線が、世界に開かれた窓だった。当時、無線に関心を抱いた多くの少年達にとっても同じだったのではないだろうか。

最初に言及させていただいた方は、その後、音楽に目覚め、楽器の練習に没頭し、無線から離れてしまわれたようだ。その後、立派な音楽家に大成されたので、それが彼のBerufだったのだろうと思う。

私と言えば、医学生・研修医時代は無線から離れていたが、無線と言う虫に再び噛み付かれ、この四半世紀以上、無線とは切っても切り離せぬ生活を送ってきた。専門の仕事も、楽器の練習も、それなりに頑張ってきた積りだが、無線に費やした精力と時間を、他のことに費やしたらどうだったろうかと考えぬこともない。

しかし、自分の人生は、それでしかありえなかったし、それでしかありえぬもの。居直る積りはないが、過去は肯定して生きてゆかねばなるまい。

今も、かなりの時間とエネルギーを費やす無線とは自分にとって何なのか。現在、発達した通信手段、ネットや電話等は、世界を狭く感じさせてくれている。アマチュア無線が、世界に開かれた唯一の窓であった時代は、遠くに去った。そこで、この趣味が、どのような意味を持つのか、持ちうるのか、いつも意識しながら楽しんでゆくべきなのだろうと考えたことだった。

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