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トランプが拉致被害者を救う? 

トランプ大統領が、国連演説で、拉致された横田めぐみさんのことを言及したとして、好意的に受け止める発言がSNSで目立つ。たしかに、拉致問題を世界に広めたという意味はあるかもしれない。

だが、あの発言にどれほどの実質的な意味があるのだろうか。現在、米国政府には政府任用の北朝鮮担当官僚が「一人も」いない。北朝鮮との交渉ルートが皆無のはずだ。むしろ、トランプ大統領は、北朝鮮に軍事圧力をかけ続け、金正恩とともに、瀬戸際外交を進めている。軍事行動に出る可能性は極めて低いと思われるが、だが、不用意な衝突がおきる危険は高まっている。軍事圧力を高めることは、北朝鮮を硬化させる。1970年代から、米韓軍事演習で北朝鮮に軍事圧力をかけ続けてきた結果が、現在の北朝鮮の核武装・ICBM配備につながっている。これ以上の軍事圧力は問題を解決しないばかりか、偶発的な衝突の可能性をさらに高めている。そして、緊張状態が高まる状況では、拉致被害者の解放は遠ざかるばかりだ。

安倍政権は、北朝鮮との交渉ルートの皆無なトランプ政権にべったりで、米軍との共同作戦を自衛隊にとらせている。安倍首相は、拉致被害者のことを政治的に利用してきたと言われている。拉致被害者の救出をまじめに考えるならば、軍事的圧力を加えるばかりのトランプ政権にべったりになるはずがない。

こうやって軍事的な危機が演出される状況では、勇ましいことを述べる政治家に人気が集まる。だが、それはもっとも危険なことだ。トランプ大統領を持ち上げるとは、知性のかけらもない所業だ。

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