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フォーレ エレジー 

フォーレの音楽には、通奏低音のようにある種のメランコリーが流れている。それに、品の良い官能性の色彩が与えられている。一度耳にすると、とても親密な気持ちを彼の音楽に抱く。

最近、昼休みのチェロ練習曲目に、必ず加えているのが、フォーレの「エレジー作品24」だ。学生時代から、何度も弾いてきた曲。

「夢のあとに」や「チェロソナタ1番2楽章」のように、ピアノが和声を奏で、そこに痛切な歌をチェロが歌い始める。Esから下降してくる、簡素な音型の旋律。息の長い哀切極まりない旋律だ。それを三度繰り返したあと、ピアノに、柔和でいて、夢のような旋律が現れる。一度リタルダンドして、チェロが、その旋律を受け継ぐ。おおらかに、ふくよかに歌う。やがて、アッチェランドし、早い経過句が現れ、チェロが上り詰める。そこで、冒頭の主題が、同じ調性のオクターブ上でチェロに再び現れる。その後、柔和な二つ目の主題が、ピアノ・チェロに想起され、索漠たる和声で終わる・・・という具合の音楽だ。

この曲も、基本的には、悲歌というタイトル通り、メランコリックな気分が支配しているが、中間部の柔和な旋律には、ある種の甘さと夢とが歌われている。メランコリーを色彩感豊かに色づけているといっても良いのかもしれない。

学生時代のオケで、チェロを弾いていた同級生の一人が、自分の葬式にはこの曲をかけてもらいたいなと言っていたっけ・・・。

ロイド・ウエッバーの演奏が、YOUTUBEで聴けるようだ・・・。ここ

私の好きな演奏者は、トルトリエ。この曲は、やはりフランス系の奏者が良さそう。EMIのTOCE-3221。このCDに収められている、フォーレのソナタ二曲も素晴らしい。1番の怒り・晦渋の表情は、彼の作品には珍しい。2番も晩年の枯淡の境地を思わせる秀作。

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