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CWと音楽 

交信の内容が「薄く」なったなと、最近とりわけ感じる。リポート、それにせいぜいリグの紹介をしたらお仕舞いになることが多い。CWという通信速度の遅いモードでのんびりお喋りする等、人々の好みに合わなくなってきているのかと改めて感じる。

二日前、そんなことを考えながら、7メガであてどなくCQを叩いていたら、Drew VK3XUが、コールしてきてくれた。彼のことは、以前にもここかどこかで記した。とてもエレガントなCWを叩き、話しぶりもスマートな方だ。赤道を越えてくるパスのせいか、符号の「角」が取れ、柔らかな音調に聞こえる。符号・語のスペースも、それでしかあり得ない。決して、早すぎず、ミスをすることもない。話し方はよどみがない。自分からの話題を口にするだけでなく、常に相手への関心を示し続ける。聴いていて惚れ惚れするCW。こうしたCWを叩くハムが、少なくなってしまったと改めて思った。

Drewが、私に、最近チェロを弾いているかと問うので、毎日弾いているが、一人で弾いていることが多いと答えた。彼は、かってCWを人々に教えていたことがあったのだが、生徒のなかに一人の女性ピアニストがいた、彼女は、CW受信の習得が早く、また送信技術もすぐに身につけたとのことだ。

音楽の素質があるとCWの上達が早いのではないか、CWが上手くなるのではないかというのがDrewの推論であった。こうした推論は、CWマニアの間で、良く行われる議論だ。それの当否は、私には分からない。あまり当てはまらないのではないかとも思うが、音楽とCWの関連について、少し考えてみた。

まず、CWを「音」として捉え「音」のまま認識することが、CWの上達には欠かせない。CWを短点と長点の組み合わせと、頭の中で、短点・長点を視覚的に想起するのは、CWをマスターする上で邪魔だ。また、「1」や「4」のように、長点・短点が続く符号で、それらを数えることも、CWをマスターする障害になる。これも符号をある意味で視覚的に扱うことだ。CW受信時に視覚的なイメージを介在させるのは、余分なプロセスだからだ。従って、視覚的イメージではなく、専ら「音」として認識する点で、音楽とCWは共通点があるといえるのかもしれない。当たり前のように思えるが、「音」としてCW符号を捉えることが、大切なことなのだ。

もう一つ、リズムに関して。CWを送信する際に、美しく、聞き取りやすい符号を送出するように努力することになる。特に、符号間・単語間のスペースの取り方が、CWの美しさ、聞き取りやすさ、さらには品格のようなものを決める大きなファクターだ。長・短点が、あまりに乱れるのはもっての外だ。それらが、ある程度、安定して、再現できるものになることが前提だろう。その上で、符号・単語間の最善のスペースは、ある決まったものになるように思える。ある程度、好みの問題もあるが、丁度バグキーのセッティングが、ある一定のウェイトでしか安定し美しいものとならないのと同様に(これは、物理的な現象であり、我々の美意識とは直接関係ないのだが)、最適なスペースは、自ずから決まってくる。

その最適なスペースで生み出されるリズムは、音楽のように、割り切れる固定されたリズムではない(ただ、音楽でも、リズムはritしたりaccelしたりtempo rubatoしたり、大きく変化するわけだが、全体の流れは、定まったリズムで進行する)。しかし、CWのリズムも、全体としては、定まったものがあるようだ。このリズム感という点でも、音楽と共通したものがあるのかもしれない。

CWと音楽が共通するものを持っているとしても、その共通領域は、それほど大きくはない。また、音楽の方が、ある意味情報量がとても多い。それにしても、CWオペレーターのなかに音楽を楽しむ方が多いということも言えるかもしれない。

あぁ、大した結論ではなくなった(笑。私も、CWを使う能力ほどに、音楽的な素質があれば、もう少しましなチェリストになったと思うのだがとDrewに言うと、彼は、スプーンで机を叩くことくらいしか出来ないと言って、笑っていた・・・。

コメント

音痴

私が鼻歌で歌うと、何それ?と色んな人からいわれます。即ち、音痴なんです。まさP

音痴とは、自分の頭のなかで鳴る音程と、実際に発声する音程が違う現象だと思いますが、CWの習得とは、あまり関係ないファクターであるように思えます。

夕べCWを出していたらAL,VK4SSに呼ばれました。

久しぶりの7メガDX。
お喋りモードに入ろうとしたら、シグナルレポートと名前の後ですぐに73を打ってきました。

電波が届くかどうか確かめたかったのでしょうか。

音としてCWをイメージするという感覚。アルファベットは音を聞いただけでスグにイメージできるのですが、数字がどうもいけません。短点を知らないうちに数えてしまっているようです。例えば数字の 2と3 7と8。
今のは短点が3つだったから(逆に長点が2つだったから)「3」だ。とか「7」いう具合です。

まだまだ奥が深そうです。

数字等は、やはり気になりだすと、こころのなかで数えてしまいますね・・・さすがに、私は、それはしなくなりましたが・・・数えると、反って分からなくなったような気がします。

VK4SS Alでしょうか。彼は、1960年代、私にQSLを送ってくれた最初のVKでした。そのカード、宝物みたいに持っていました。もう、確実に90歳は越えていると思います。20年前位にお目にかかったときには、結構ラグチューをさせて頂いたのですが・・・。

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