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「もんじゅ」廃炉に難題 

高速増殖炉「もんじゅ」、これまで1兆円以上のコストをかけてきたが、ほとんど稼働することなく、廃炉に決まった。ナトリウム漏れ事故が決定的な要因だった。

で、廃炉しようとしても、放射能を帯びたナトリウムを抜き取ることができないことが判明したというニュース。

唖然とする。廃炉を想定しない設計だった、というのだ。原子力村の組織、人間は、「もんじゅ」を永久に使う、というか永久に税金を吸い上げる原発にしようとしていたのだろうか。「安全な」原発であり、「無限にプルトニウムを再生産する」夢の原発と、自ら信じ込んでいたのだろうか。外国ではとっくのとうに断念された技術だったのに、我が国は「もんじゅ」に毎日5000万円の維持費をかけながら、20年以上維持してきた。

原子力村は、原発の安全性を主張するあまり、原発の深刻事故への対策をおろそかにした。安全神話に呪縛されたのだ。このような原子力村の没知性、いわばカルト的利権組織の性格は、恐るべきである。これでは、第二の深刻事故が必ず起きる。

実際問題として、「もんじゅ」の廃炉に、また莫大なコストがかかることになる。厳しい監視の目を向ける必要がある。

以下、引用~~~

もんじゅ
設計、廃炉想定せず ナトリウム搬出困難
毎日新聞2017年11月29日 東京朝刊

 廃炉が決まっている高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、原子炉容器内を満たしている液体ナトリウムの抜き取りを想定していない設計になっていると、日本原子力研究開発機構が明らかにした。放射能を帯びたナトリウムの抜き取りは廃炉初期段階の重要課題だが、同機構が近く原子力規制委員会に申請する廃炉計画には具体的な抜き取り方法を記載できない見通しだ。

 通常の原発は核燃料の冷却に水を使うが、もんじゅは核燃料中のプルトニウムを増殖させるため液体ナトリウムで冷やす。ナトリウムは空気に触れれば発火し、水に触れると爆発的に化学反応を起こす。もんじゅでは1995年にナトリウムが漏れる事故が起き、長期停止の一因になった。

 原子力機構によると、直接核燃料に触れる1次冷却系の設備は合金製の隔壁に覆われ、原子炉容器に近づけない。また、原子炉容器内は燃料の露出を防ぐため、ナトリウムが一定量以下にならないような構造になっている。このため1次冷却系のナトリウム約760トンのうち、原子炉容器内にある数百トンは抜き取れない構造だという。

 運転を開始した94年以来、原子炉容器内のナトリウムを抜き取ったことは一度もない。

 原子力機構幹部は取材に対し「設計当時は完成を急ぐのが最優先で、廃炉のことは念頭になかった」と、原子炉容器内の液体ナトリウム抜き取りを想定していないことを認めた。炉内のナトリウムは放射能を帯びているため、人が近づいて作業をすることは難しい。

 原子力機構は来年度にも設置する廃炉専門の部署で抜き取り方法を検討するとしているが、規制委側は「原子炉からナトリウムを抜き取る穴がなく、安全に抜き取る技術も確立していない」と懸念する。

 もんじゅに詳しい小林圭二・元京都大原子炉実験所講師は「設計レベルで欠陥があると言わざるを得ない。炉の構造を理解している職員も少なくなっていると思われ、取り扱いの難しいナトリウムの抜き取りでミスがあれば大事故に直結しかねない」と指摘する。【鈴木理之】

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