過ぎ行く年を振り返って 

過ぎようとしている一年を振り返って・・・ますます、家事と庭仕事に明け暮れた一年だった。何はともあれ、健康を守られて、こうして過ごせたことに感謝したい。ただ、残念ながら、公私ともども、さまざまな出来事に見舞われ、ハッピーな一年だったとは言い難い一年だった。主に海外の友人に送る年末の挨拶状も、今年は欠礼した。

音楽の面では、冬にピアノトリオを某所で弾いて以来、夏から秋にかけてオケに少し参加したのみ。やはり運動能力の減退から、楽器演奏がなかなか大変になりつつある。だが、まだ体力の許す限り、続ける積りだ。来月下旬には、ベートーベンの大公トリオを弾く(練習する)。これは学生時代に、K、Nさんのお二人に弾こうと誘われて弾いた曲。お茶大の徽音堂を借り切って弾いたこともあった。お二人とは、このところ連絡がないが、お元気にしているだろうか。来月のアンサンブルは、バイオリンはいつものTさん、ピアノは東京から来てくださるNさん。気心の知れた仲間で楽しみたいもの・・・。オケは、もう体力的に難しいかもしれない。昔の音楽仲間の大学時代の友人M君が、体調を崩したという知らせをくれてから音信不通だ。どうしていることだろう。

聴く方では、マーラーの9番に惹きつけられた。ブラームス・フォーレの室内楽にも、改めて、こころ癒される思いになることが多い。学生時代以来聴いている、リヒテルの演奏する平均律もやはり素晴らしい。もう新しい音楽を開拓することは難しいかもしれないが、こころに響く音楽を見つけてゆきたい。

アマチュア無線・・・これも私の好みとするモードCWのactivityが、世界的にみてもガタッと落ちている。先日、FOCのMLで、Martin OK1RRが、メンバーの多くがFT8に行ってしまって、CWで聞こえなくなっていると憂慮する発言をしていた。確かに、デジタルモードが盛んになってから、珍局との交信、競争的な楽しみにCWを用いていた方々は、デジタルモードに流れていったようだ。これも時代の流れなのだろう。それに、もう笑うしかないような、我が国の免許制度。ガラパゴス化極まれりである。新スプリアス規制を、行政・関連業者の利権のために利用している。これは、我が国のアマチュア無線界で、もっとも息長く無線を楽しみ続けてきた人々を、無線から遠ざけることになるに違いない。行政・関連業者の視野の狭さ、長期展望の欠如、そして短期的な利己主義は、目を覆うばかりだ。

このブログも、政治経済に関する話題ばかりになりつつあるが、ネットでは、結局自分の信じるところ、本当だと思うことだけを追い求め、そこに腰を下ろしてしまうことが多い・・・私も、そうした一人だと自覚している。ますます、本当のこと、posttruthではないことを研ぎ澄まされた目と耳で見出すことが必要なのだろう。特にネットでは、あからさまな嘘が横行している。それに惑わされずに、自分の座標軸を得て、そこから物事を判断することが必要になる。さらに、勉強と見聞を続けてゆきたい。今年読んだ本のなかで、明石順平著「アベノミクスによろしく」が平易な書き方で、事実に基づき、アベノミクスなる偽りの経済財政政策の問題点を指摘していた。長谷部恭男・石田勇治氏の対談「ナチスの手口と緊急事態条項」も、歴史的に緊急事態条項の重要性を説き起こしている。現在、山崎史郎著「人口減少と社会保障」を読み進めている。山崎氏は社会保障を専門とする官僚のようだが、物事を深く突き詰め、それでいてあたたかなまなざしを感じる優れた研究者でもあるようだ。こうした方が、行政のなかにいることで、日本の社会が何とか持ちこたえているのだろう。これからも、もっと古典的な書物も含めて、勉強だ。

モリカケ疑惑は、証拠や証言が隠蔽され、止められて、何ら明らかになっていない。籠池夫妻は、補助金詐取で逮捕され、その後起訴されたのに勾留され続けて5か月が経った。権力を乱用する安倍首相が、権力の乱用を阻止するための憲法を改変すると主張している。権力の集中する政権周囲には、ペジー・リニア業者それにジャパンライフといった利権を漁る連中がたむろしている。生活保護給付水準を切り下げ、それに伴い他の社会保障給付も大きく切り下げられようとしている。一方、国難を喧伝していた安倍首相は、冬休みにゴルフに興じている。

SNSは、facebookに加えて、twitterも覗くようになった。あの短文での意見の表明は、ちょっと単純化しすぎで、かつプロパガンダになりがちだが、様々な識者・研究者からの、知らないことの指摘も多く、刺激的ではある。m3は、匿名掲示板の常で、玉石混交で、石の方が圧倒的に多くなっており、最近はご無沙汰だ。このブログが100万のカウントを数えた。訪れて下さる方には感謝あるのみ。最近、とある理由で過去のポストをつらつらと読み返しているが、いかにも取って付けたような記事が多いのに赤面するばかり。だが、中には自分の当時の心境を反映したものもある。残すことは不要だが、自分史の一部としては、自分のために記録する意味があるだろう。ブログを毎日アップしていると、だんだん手抜きになる。英語ブログも含めて、いろいろと研究して、中身のあることをアップして行きたいものだ。

家の修理・手入れで大きな工事が二件あった。浄化槽の取り換え、壁の塗り替え、屋根の補修である。それに伴い、庭の土壌から砂利や廃材を取り除く作業を進めた。この土地全体で行うことは無理だが、当面花壇や、畑に用いる土地は、確保した。腐葉土化も進めた。これからもいろいろな作業が必要になるかもしれない。だが、ここでの生活、というか地上での生活も、もう残すところ20年はない。その終りの時点から逆算して、生活設計をしてゆきたい。

ブラウニングのラビ・ベン・エズラにある「老い行けよ、われとともに」という心境にはなかなかなれないが、それでもこの人生の最終章に何か良いものが残されていることを期待してまた新しい年を迎えたい。ここを訪れて下さる皆さまにとっても良い新年になりますように。

コメント

Shinさん、ご無沙汰してます。
毎日ブログを拝見させていただいてます。
おっしゃるように日本のアマチュア無線界の状態は、もうどうしようもない気もしますが、法律に縛られた趣味では、致し方ないことも多いと感じています。
もちろん、パブコメ募集があれば、「ごまめの歯ぎしり」かつ「出来レース」であるのは承知の上で、できるだけ意見を出すようにしています。
JT65やFT8の増加によって、CWバンドは静かになっています。寂しいとも感じますが、弱小アパマンハムにとっては、F系列の電波形式での、文字通りの潰し合いから逃れられて、今年の後半は、ゆったりとした交信ができたようにも感じています。
とりとめもない感想ですが、年末のご挨拶であります。
来年もよろしくお願いいたします。
73

ja3vqwさん

ご無沙汰をしております。お変わりありませんか。

あの新スプリアス規制は噴飯ものです。諸外国のハムに訊いても、そんな規制は何もないということです。ITUの趣旨は、他の通信に現に障害を与えぬことを目的としており、既存の通信系に多大な手間と経済的不利益を与えぬようにと但し書きが記されています。我が国におけるこの新規制には、アマチュア無線機器メーカーが利益を上げる(新しい無線機を買わせる)ことを狙っているように思えます。ペーパー上での無意味な保証で、上納金を巻き上げようと言うJARD等も暗躍したのでしょう。長い目で考えると、HFを長い期間楽しんできた無線家を無線から遠ざけることになるのではないか、と想像しています。

同じような、利権絡みの不祥事が、政治経済のなかでも多発しています。

行きつくところまで行かないと、国民、アマチュア無線家は気が付かないのでしょうね。

来年が、健康に恵まれた良い年になりますように。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/5662-5b069309