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余命数週間という知り合い 

FOCのMLで、Dave M0IKEからポストが1,2週間前にあった。彼とは交信したことがあったかもしれないが、とくに親しいという関係ではない。そのポストによると、大腸がんが全身に転移し余命数週間であること、リグやアンテナはもう処分したこと、クラブでは長い間皆に仲良くしてもらい感謝していることを彼は淡々と述べていた。いささかショッキングな内容であったが、覚悟を決めた様子が文面から読み取れる。

私は、ただそのポストに対する皆の返事を読んだだけだった。数名の方が、彼との交誼に感謝し、ご家族、彼をいつも思っている、という内容の返事をした。死に行く方へ、かけるべき言葉はなかなか見つからないものだが、皆の返信には、短い言葉に真情があふれていた。

一昨日、7メガでDon WB6BEEに会った。彼は、挨拶もそこそこに、Daveのポスト、スレッドを読んだかと尋ねてきた。Donは、彼と12回ほど交信し、いつもバグキーの話題等で楽しく過ごした。最後の交信で、彼が大腸がんの再発を知らせてきたので、気になっていた。そして、彼のポストを読んでいささかショックを受けたということだった。Daveのあの発言は、もっとも勇気のある発言だと思った、とDonは語った。Donのご両親、それに唯一の兄弟も、比較的若くして亡くなっており、他人ごとには感じられなかったのだろう・・・いや、私にとっても、同じだ。

Daveとはそれほど親しくなかったので、コメントを差し上げなかったことを申し上げた。一般論として言えば、死は苦痛と痛みを超えてゆかねばならぬ経験であり、怖くないと言えば嘘になる。死の先にあることが分からないからだ。だが・・・私の母親が認知症が進行してから、親戚の方の死を知り、「誰それさんは、もう苦しまなくていいんだね。」と独り言のように語ったことを思い起こし、死は地上の苦しみや悩みから解放されることでもある、とDonに申し上げた。また、現在は、ターミナルケアが進んでおり、Daveはそれほど苦しまずに最後を迎えられるのではないかと思うとも言った。それは希望的観測なのだが・・・あのようにしっかりしたポストを彼がアップできたのは、一つには彼の強靭な精神があるのだろうが、もう一方、適切なターミナルケアを受けているのだろう(と信じたい)。

それにしても、死に行く方には、ただ手を差し出して握りしめることしかできない、ということを改めて感じさせられたことだ。Donも同様な気持ちでいることだろう。それに、もう一つは、いつそのような事態になっても良いように、準備をしておくことだ。彼も、相続については、奥様が裁判所に行かねばならない手間が納得できないがと言いつつ、その準備をしている様子だった。

二人とも、毎朝のように1時間の散歩をかかさず健康な生活を送っているから、まだ20年以上、今お住いのPagosa Springsで二人で生活を続けるのではないか、と言ったら、そうだね、そうありたいとの返答だった。朝の散歩に早速出かけると言って、彼は交信の最後の挨拶を送ってきた。

最近、無線の友人たちの訃報やら、重い病気にかかったという報告が相次いでいる。自分がそのような事態になれば、それはそれで受け止めるのが大変なことだとは思うが、普段から準備できることはしておくべきだと改めて感じた。

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