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特攻攻撃 過去・現在 

こちらの地区医師会の会報に、戦艦ミズーリを攻撃した神風特攻隊のことが記されていた。

ミズーリは、8万トン級の大きな戦艦だ。この戦艦にめがけて、多くの神風特攻機が攻撃をしかけたが、目的どおりミズーリに激突したのは、たった一機だけだったそうだ。それが、ミズーリに与えた損害は、深さ2,3cm長さ30cm程度の傷が、3箇所だけだったそうだ。特攻機の乗組員は、戦死した。そこで、ミズーリの米軍軍人は、戦死した日本人パイロットを、丁寧に水葬したということだ。遺体を手作りの日章旗に包み、艦長以下乗組員が甲板に集まり、礼砲で日本人パイロットを見送ったらしい。従軍牧師は、宗教の違いを重んじて、艦内の自室で、その日本人パイロットのために祈ったそうだ。その出来事が、ハワイに係留され、見学に供されているミズーリに記されているようだ。

この記事を読んで、まず思ったのが、米国人の人権感覚の奥行きの深さだった。果たして、当時の日本軍は、同じように敵の戦死者を扱っただろうか。一方、日本軍幹部は、特攻攻撃という全く無意味な戦術をとり、多くの若者を無駄死にさせた。戦争末期の対空砲火の日米での落差を考えたら、特攻攻撃が戦術として無意味であり、非人間的な方策であったことは自明だ。そうした事実を受け入れず、精神論だけで戦おうとした日本軍首脳。

次に想起されたのが、当時の日本軍の戦術と、現在の官僚の医療政策の相似だ。官僚は、現実を見ようとしない。見えるのかもしれないが、それを政策に反映させようとしない。国民は、官僚とマスコミの垂れ流す反医療キャンペーンに乗せられている。

唯一異なるのは、今のところ、医師に強制する力は、まだないということだ。医師は、酷い医療現場から逃げさる。特攻攻撃はご免だという声が、特に中堅の医師から漏れ聴こえてくる。この状況を変えうるのは、医師ではない、官僚・政治家それに世論だ。



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