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フォーレ レクイエム 

BSで、上記が放映された。ミシェル コルボ指揮、シンフォニア ヴァルソヴィアの演奏、合唱はローザンヌ合唱団。

普段フルオーケストラで演奏される形態ではなく、小規模の弦楽(バイオリンはソロ一人のみ、後はビオラ以下の低弦)と、トランペット・ホルン・トロンボーンの金管それにオルガン。フォーレが、初演したときの演目だけではなく、リベラメ等も含めた通常の曲目だった。

このレクイエムは、死に対峙する厳しさとは少し違う音楽だ。死の峻厳さを表現する「怒りの日」は、「リベラメ」の中間部に収められている。全体を通して、色彩感のある和声が、控えめに、しかししっかりと自己主張している。私の友人は、このレクイエムには、官能性を聴くことができるとさえ評した。死を悲しみと恐れのなかで受容するというよりも、死を待ち望み、そこに希望を見出しているかのようだ。

フォーレの次男、フィリップ フォーレ フルミエの記した、フォーレの評伝「フォーレ その人と芸術」のなかに、フォーレの死に対する見方が記されている。

    死は彼(フォーレ)を恐れさせたりはしない。

    身体上の見地からみると、彼は死の苦痛を恐れてはいない。

    ・・・

    死は最上の休息、絶対の眠りである。墓場の冷たさもこれ以上
    
    彼に苦痛を与えない。

合唱と、バリトン・ソプラノソロの歌詞を聴かなければ、この音楽はレクイエムとは分からぬほどだ。死と生の相克や、死に際しての審判を声高に訴えることはない。官能的とも言える、きわめて人間的な表現で、安心と慰めを与える音楽だ。思いが地を這うことなく、天上的な希望を与えてくれる。

Pie Jesuというソプラノソロが、白眉の楽章だ。これは、ボーイソプラノに歌わせることもあるらしい。昔、学生時代にしばしば聴いていた音源では、マリア シュターダーというソプラノ歌手が、殆どビブラートをかけないで歌っていて、とても素晴らしかった。この演奏でのソプラノ アナ キンタンシューも、ビブラートを控えた歌唱で、好ましい。

この曲で、ビオラ・チェロは大活躍する。第一曲の出だしチェロが、分かれて歌いだす旋律を耳にすると、懐かしさに耐え切れなくなるほど。一度弾いてみたい曲だったが、編成上からもめったにアマチュアが演奏する機会はなく、その夢は叶えられないだろう。パヴァーヌや、ラシーヌ頌歌は、弾く機会があって、弾きながら、和声の美しさの色彩感、単純でいて情感豊かな旋律に陶然としたことだった。

この演奏でも、コルボや、演奏者達は、深く練った表現を聴かせてくれる。

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ピアノピースー001 月光の曲/ベートーベン

ちゃんとした原曲の楽譜です。第一楽章、第二楽章はそこまで難しくないのでゆっくり練習していけば弾けます。第三楽章がちょっと難しいかも?でも、原曲の楽譜だから、第一楽章弾けるだけでもすごい綺麗ですよ(。・_・。)・2007J1第25節 ヴァンフォーレ甲府戦・[動画]前田遼

  • [2007/09/28 06:23]
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