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K5BGBからのメールとCWの将来 

CWを介した旧友 Rod K5BGBからメールがあり、近況報告、二人にとって親しい知り合いのTim VK3IMが元気そうであること等とともに、以下のように書いてよこした。

As I paged through the February 2018 QST, you came to mind when I glanced atthe QuickStats page.
The reason I say that is because one of the questions is "On CW, do you prefer short contacts or
longer conversations?"

The stats didn't come as any surprise to me..

Short contacts 52%

Long chats 18%

I don't operate CW 30%

この質問への回答で、CWを運用しないハムの割合が、比較的高いのは、もともとCWについて関心がある方が、回答者の多くを占めているからだろう。関心があるが、もう運用しないというわけだ。

従って、ハム全体に尋ねれば、long chatsを好むハムの割合はもっと下がる。

short contactsをCWに期待するハムのかなりの割合は、昨年以来のデジタルモードの隆盛に寄与したのだろう。Clublogが、運用モードの推移をグラフ化していた。それによると、昨年来、デジタルモードは右肩上がり、SSBとCWは低下である。特にSSBの低下が著しかった。CWは、ある程度のレベルは保たれていた。おそらく、SSBを運用していたハムの多くと、CW運用者のかなりの部分が、デジタルモードに移行したようだ。それが永続的な変化かどうかは分からないが、上記のQSTの統計と考え合わせると、CW運用者の内、short contactsにのみ関心がある層は、恐らく永続的にデジタルモードに移行したものと思われる。デジタルモードであれば、小さい設備で確実に交信ができるので、short contacts希望者層にとっては、CWよりも望ましいということなのだ。

要するに、CWを単なる通信手段の一つとして利用していたハムが、もっと便利なモードが利用可能になったので、そちらに移動したということだ。CWによるlong chats等という大時代めいた楽しみ方は、今後、徐々に消えゆくはずだ。

そうなった大きな理由は、CWによるlong chatsの愉しみの由来を、我々がしっかり意識していなかった、それを踏まえて、ニューカマーにこの愉しみ方を伝えてこなかった、伝えていないことがあるように思える。一つは、同じ愉しみを愉しむ同志を個人的に知り合うという人間的な側面がある。これはCWに限ったことではないが、このようにCWを愉しむ方はアマチュア無線自体、CW自体を長く愉しむ方が多い。それが魅力の一つ。もう一つは、CW通信に内在する独特な愉しみがある。メッセージを予測し、その予測が当たっていたときに感じる達成感のようなものだ。CWのテンポが思考の速度に一致する愉悦感でもある。これは、ただシンボルのやり取りだけに終始するshort contactsでは味わえない。以前にも記したが、音楽で味わう愉悦感は、この予測の達成による報償感覚にあるという。それとの類推から、CWでも同じように愉悦感が生じるのではないか、と私は考えている。

今後は、CWは、もっとも簡単なシンボル体系による通信モードとして、人間の認識機構の研究対象としてのみ細々と生き続けるのかもしれない。


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