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交信二題 

昨夜、午後9時頃、Ellen W1YLが7メガに出ていた。北米東部の局と交信している。S8くらい。昨日交信したばかりだが、呼んでみた。3週間、リモートで使っているW7RNのK3が故障して使えず、昨日ようやく復旧した。それをとても喜んでいた。この3週間気分は最低だった、と。何しろ3エレ(だったかな)のスタックにKWのリグなので、7メガを自分の庭のように生き生きと散策しておられる。

キーヤーを、K3内臓のものから、外付けのLogikeyに変更したけれどどうか、と尋ねられた。最初から感じていたのだが、以前と比べて、間違いが少なく、語間が多くとられており聴きやすい。CWがクリーンになった感じだ。そう申し上げると、とても喜んでいた。しばらく前に、酷いCWだと誰かに言われたと、とても気になさっておられたことがあった。90歳過ぎの方を捕まえて、酷いCWだという方がどうかしていると思うが、Ellenのキーイングは、30年前を彷彿とさせる、生き生きとしたものになっていた。Kentのパドルを、左右両方に配し、右手に痛みが出たら、左手で打つという二丁拳銃の体制だ。

私の方はどうしていたのか、と尋ねられたので、まだ寒いけれど日中の日差しがあたたかくなりつつあるので、庭仕事をすこしずつ始めたと話した。今年は盛大に野菜作りに励む積りだ、と。彼女は、コネチカットで生活していたころ、今は亡きご主人のBob W1CWとともに、トマトをたくさん作り、缶に詰めた。夏の間はその仕事で忙しかった、と思い出を語ってくれた。愛猫のクロネコOreoが部屋の外でニャーニャー鳴いていると言って、笑っておられた。無線を彼女がしている間、悪戯をするので、部屋の外に出すのである。

彼女の交信を聴いていると、いわゆるラバスタになりそうな場合には、さっさと彼女の方から交信を切り上げる。ラグチューをできそうな相手には、丁寧に対応なさっている。また、7メガで生き生きとした彼女のキーイングを見つけたら、お呼びする積りだ。交信の途中であのバカでかいアンテナをこちらに向けたらしく、S9プラス25dBは振っていた。女王の風格・・・。

寝る前に、1,2度CQを出した・・・このところ聴いていることが多いのだが、寝る前等にこうしてCQを短時間出す。Rick N6IETがコールしてくれた。コールは聞き覚えがあったのだが、交信内容までは思い出せない。72歳のハム。しばらくQRTしていて最近またactiveに出始めた方だ。

アパートの屋根の上に上げていたルーフタワーは撤去せざるを得なくなり、QRZ.COMに載せた画像のようにハスラーのモービルホイップをバルコニーから水平に出している。わが国でもアパマンの方がよくやるやり方。エレメントも延長し、全長14ft、ラジアルとして金属のメッシュのシートを用いている由。日が変わろうかという時間まで良く入感していた。途中からKPA500を入れたので、モービルホイップはハイパワーで大丈夫なのか、と尋ねた。30年前に、私が、ハスラーのモービルホイップでHFを運用していた頃、ハイパワー使用のコイルだったのに、50Wでも結構熱くなった。彼の場合、3.5メガでフルパワーを入れたら、コイルの外側のプラスチックが「溶けてしまい」、今は空冷になっている、と笑っていた。さすがに、500Wの連続使用ではそうなってしまうだろう。

ホイップにキャパシターハットをつけてみたらと、彼に提案してみた。効率はより良くなるはず。アルミの材料を使って、トライしてみると言っていた。

そろそろCONDXが落ちそうだから、もうお暇すると言いつつ、交信が長引く・・・彼は元来電気工学を専門にしたかったのだが、「計算すること」が不得意なために、心理学に専門を変えたらしい。どのような職業をなさっていたのかは詳しく教えて下さらさらなったが、教職についていたようだ。若い時代に、あるcommuneに参加していたことがあった。Twin Oaks Communityという団体。ネットで調べると、原始共産制のような集団で、現在も存続しているらしい。彼のモットーは、理想主義、完全主義、ユートピア・・・あと一つあったが忘れた・・・であるという。北米、とくに西海岸には、こうした生き方をなさる方が時におられる。彼も、若い時代に何か人生の核になることを求めて彷徨したのかもしれない。

彼の盛沢山のQRZ.COMの内容を眺めつつ、また会おうと約束して別れた。気が付いたら、1時間近く経っていた。

こうした楽しい交信に時々お目にかかるのだが、めっきり少なくなった。facebookにLes ZL2POが、DANというドイツの商業無線局が廃局になるときにオペレーターが、そのメッセージをCWで送る様子を映したclipをアップしていた。DANのメッセージに対して、ヨーロッパ各地の無線局から、短いが心情のこもった挨拶が送られてくる。昔プロの無線通信士であったLesにしてみると、あれは悲しい日の記憶なのかもしれない。だが、あのように気持ちをやり取りする通信こそが本道であったアマチュア無線のCWも、衰退の一途だ。その「悲しい日」を経験することになるのも、残念ながらそう遠い将来のことではない。

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