FC2ブログ

内閣府が、保育士不足対策を立てる?! 

昔、開業していたころ、かって保育士をなさっていた方が、パートの仕事に応募してこられ、2,3年間仕事を一緒にさせていただいたことがあった。人柄もよく、仕事もできる方だったが、パーマネントの仕事を見つけるといって辞められた。その後、介護の資格を取り、介護施設で働いておられることを年賀状で知らせてきてくださった。彼女のような方が、保育士として仕事を続けない、続けられないのは、保育士の労働条件・労働環境の悪さが理由だったのではないかと想像した。実際、保育士の給与がとても低く、長年勤めても上がらないこと、一人で担当する子供の人数が多くて責任が重く、労働がきついという話を良く聞く。

実際、免許を持つが保育士の仕事につかない潜在保育士は年々増え続けている。2015年の厚労省の調査では;

登録者数    約117万人

勤務者数    約 43万人

潜在保育士数 約 76万人

厚労省では、保育士確保プランを立てて多角的に保育士を職場に入ってもらう、戻ってもらう対策を打っているが、決定打にはなっていない。待遇面の悪さはもとより、責任が重たく、多数の子を一人でみなくてはならない、また超過勤務が多い等の保育士の労働条件・環境の劣悪さが改善していないのだろう。問題の根本は、幼児教育に国が予算を十分つけていないことに尽きるのではないだろうか。

内閣府は、国家戦略特区制度の宣伝をSNSに流している。それがどれも可笑しなものなのだが、この保育士に関する記事もポイントを外している。保育士資格試験の回数を増やし、受験機会を多くする。さらに、地域限定の保育士資格を新たに作る、という対策を、政府が講じたことを、この宣伝は述べている。これは保育士「不足」を根本的に改める方策とはなりえないのは明らかだ。

この保育士数をただ増やせばよいという発想は、医師の数を増やせば地域医療における医師数が充足するという厚労省の発想と似ていて、苦笑してしまった・・・だが、国がこの程度の政策しか出せないというのは、きわめて憂慮すべきことだ。

もしかすると、保育士の数だけを増やして、それにより新たな規制・組織(日本専門医機構のような)を立ち上げ、行政が焼け太りをしようとしているのだろうか?SNSでの宣伝も、それなりの労力と費用がかかるのだろうに、国家戦略特区の名でどれだけ浪費しているのだろうか?

以下、引用~~~

内閣府 地方創生推進事務局(国家戦略特区)

~事例紹介~
【地域限定保育士の創設(国家戦略特別区域地域限定保育士事業)】

今回は、保育士不足を解消するために実施された施策についてご紹介します。

これまで、保育士試験は年1回、各都道府県が行っていました。しかし、年1回だけの試験では、十分な保育士の確保はできません。そのため、厚生労働省は年2回の試験を積極的に行うように通知しましたが、あまり定着しませんでした・・・

そこで、「地域限定保育士」という制度。
都道府県が年2回の試験をしない場合、政令指定都市が地域限定保育士試験を行うことができるようにしました。地域限定保育士は、最初は働く地域が限定された保育士資格です。でも、登録から3年が過ぎれば、普通の保育士と同じく全国の保育所で働くことができます。

平成28年度は、全国的に保育士試験が年2回行われたため、地域限定保育士試験は実施されませんでした。でも、平成29年度は、神奈川県では3回目の試験を行い、保育士試験の実施回数増加の先駆けとなっています。

★特例活用自治体
・東京圏(神奈川県、成田市)
・関西圏(大阪府)
・沖縄県
・仙台市

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/5905-99e11719