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Healing Our Sicko Health Care System 

米国で発行されている権威ある臨床医学の雑誌、New England Journal of Medicineの最新号に、上記のタイトルで、”Sicko”が紹介されている。ここ。Sickoとは、ジェラルド ムーア監督のドキュメンタリー映画で、このブログでも過去に紹介した。

米国では、65歳以下の大人の半数が、重たい病気になった時に十分準備できていない、さらに個人の破産のかなりの割合、恐らく半数ほどが、医療に関係したものである可能性がある、ということだ。

この論文の筆者は、ムーアは、問題点の指摘は的を得ている、しかし解決の方向性を示していないと評している。論文筆者によれば、解決の方向性は、高齢者・障害者のための公的保険システム、メディケアを、全年齢に拡大するか、雇用者が被雇用者に十分な私的保険に入れるように取り計らうことだと主張する。

これは、日本の医療保険のシステム、これまで有効に働いてきた、誇るべき我々のシステムそのもの、またはそれに近いシステムではないか。わが国の政権・財界は、市場主義を導入し効率を追求するとして、それを破壊しようとしている。現医療保険体制に、様々な綻びがでていることも確かだ。しかし、現政権・財界が目指す、米国流の私的保険が医療を支配するシステムに向かってはならない。

米国の総医療費は、ダントツに高い。さらに、Sickoに描かれる庶民の苦しむ社会が、現出するのだ。政府の医療支出と、企業の社会保障支出を減らし、一部の医療・保険関連企業の利益だけを追求しようとする目論見に乗ると、医療が米国化する。そこでは、Sickoに描かれた社会が実現することになる。

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