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昨日、国会議事堂・官邸前へ 

昨夕、夕食の支度を終え、東京に向かった。行き先は、官邸前。そう、政府への抗議行動に参加するためだ。行こう行こうと思いつつ、実現できなかった。昨日は天候も良くなく、もしかすると参加人数が減ってしまうのではないかと思い、少しでも足しになればと思ったのだ。

丸ノ内線の国会議事堂前駅を出ようとすると、出口が一つ封鎖されており、警官に特定の出口に誘導された。出ると、人の波。全体はよく分からない。警官、警察車両の数が半端ではない。道の両脇を警官・警察車両が占めている。シュプレヒコールに合わせて声を出しながら、官庁街をしばらく歩く・・・と言っても、ほとんど前に進めなかった。若い人の参加者が結構多い。

警察は、この抗議行動を一か所に限局化すべく、駅の出口を閉鎖、道も実質閉鎖していた。現在、東京都では、こうした集まりを禁止できるようにする条例を審議中だと言う。それが本当だとすると、憲法違反の疑いが強いが、この警察の抗議行動への対応を見ると、当然の国民の権利を彼らが制限しようとしていることが分かる。

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9時過ぎには、帰路についた。それでも帰宅したのは11時半近く。足はふらつき、わずかだが痛みがある。もう上京もままならぬことになるかと思うが、また重要な局面になったら参加してみたい。あの行動は自己満足なのかもしれないが、集まる見知らぬ人々と連帯しているという思いを共有することができる。若い人々には、これからの世の中を左右する大きな出来事なので、参加できる時にはそうしてもらいたいものだ。

行き帰りの車中で、高名な憲法学者の長谷部恭男教授と、歴史学者の石田勇治教授の対談『ナチスの「手口」と緊急事態条項』を読了。世界恐慌で社会が不穏になるなか、ナチスは大統領緊急令と緊急事態条項を利用して権力を奪取した。保守派はヒットラーを利用する程度にかるく見ていたが、ヒットラーは狡猾に全権を掌握した。戦後、ドイツではナチスの戦争犯罪に対する反省はなかなか生まれなかったが、1960年代になり、若手司法関係者、学生などが中心になり、戦争犯罪の追及とそれへの反省の動きが高まった。ブラント首相が率先して戦争犯罪への反省、被害者への補償を進めた。保守派からの反動もあったが、ワイツゼッカー大統領等の努力もあり、ナチスへの反省は国民的なコンセンサスを得た。自民党改憲案にある緊急事態条項は、ドイツのように司法によるコントロールもなく、またフランスのように対象を選択的に限定する立法でもなく、時の政権に三権の全権を手渡す、きわめて危険な条項である。過去の歴史を反省することから、憲法の精神を大切にする態度が生まれてくるはずだ、といった内容だった。ドイツでのナチス戦争犯罪への反省が国民的な共通認識になるという過程、それをわが国は経験していない。

改憲運動にどのように対処するべきかということは、過去の歴史を見つめなおす作業と同時に進めるべきなのではないか、と改めて思った。繰り返し述べている通り、我が国はこれから困窮の時代に向かう。それを乗り越えるときに、戦前の体制に戻そうとする勢力が暗躍する可能性がある。名古屋の中学校で前川喜平氏が講演をした。その内容を知らせろと文科省初等中等局長が中学校に命じた。その文面を読むと、根拠がない前川氏への個人的な誹謗をまだ述べている。嘘で塗り固めた現政権こそが批判されるべきなのにである。こうした教育への政権の干渉は、国民を戦前の思想に向かわせ、個別の思想を持つことを許さぬ現政権の意図、それへの官僚の忖度を感じる。基本的人権が侵される。それで良いのかと今問われている。

そんなことを考えながら、冷たい空気に再び覆われた最寄りの駅に降り立った。

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