FC2ブログ

John 9V1VVが世界一周の船旅に出る 

いつものことではないが、寝る前にスコッチをオンザロックで少し吞もうと思ったら、氷ができていない。しかたなく、水割りのスコッチ・・・。

先ほど、John 9V1VVと久しぶりの交信を7メガで終えた。

とても驚いたニュース。彼は近々世界一周の船旅に出る、という。仕事である。64歳にして海の男として復活かと、ほほえみとともにかるい嫉妬心が生まれた。出された条件がとても良かったので、断る理由はなかった、とのこと。無線を船からできるかどうか、船長と船会社に尋ねてみる由。デジタル化された機器満載の船だと難しいかもしれない。

以前にも記したが、彼は元来船乗りで、無線通信士を職業にしていた。各国の商業無線局に知り合いがいるらしい。丘に上がってしばらくして、看板の綴りを知らず知らずのうちにモールスコードで口ずさんでいることに気づき、彼はアマチュア無線を始めることにしたのだ。

先日読了した、礒山雅教授の「バロック音楽」という本について少し話した。彼との共通項は、無線もあるが、音楽なのだ。バロック音楽は、感情を自由に表現しようとする時代思潮によって生まれたものであり、イタリアの声楽、オペラに淵源がある。モンテヴェルディは、バロックの初期の大作曲家の一人。彼の「聖母マリアの夕べの祈り」、いわゆるヴェスプロを聴きなおして、その華麗な音楽に驚かされたことを話した。Johnは、Gardinerのような大規模の演奏よりも、声部一人の小規模の団体の演奏の方を好むらしい。それに、宗教改革と戦争の嵐の中から生まれた、バッハの音楽。Johnにとっては、Schutzも大切な宗教音楽家とのこと。考えると、復活祭も間近だ。今夜は、マタイ受難曲を聴きながら休む、Johnとのこの交信を記念して、と少しハイテンションな私。

Johnとの交信の前に、Bill W1HIJと、これまた数年ぶりの交信をしていて、Billに対して、あまりにCWのactivityが低くなっているので、そう遠くない将来QRTするかも、という言わずもがなのことを言ったのだった。それをJohnが聴いていて、QRTはしないようにとの言葉。だが、長時間誰からも呼ばれずにCQを出し続けるのだったら、それはQRTしたのと同じことではないかと申し上げた。QRTのことはもうあまり口にすまい。ふっと消えるようにいなくなるのが一番だ。彼のような友人とは、ネットでも連絡が取れる。

終り際、私の武満徹の命日について記した私のブログ記事を読んだJohnが、武満との出会いについて語ってくれた。1969年というから、彼はまだ16歳前後だったはず、その時に、武満のNovember Stepsのアルバムを手に入れとても気に入った由。沈黙を音楽のなかに取り入れた傑作だ、とのこと。武満を世に知らしめた初期の傑作だ。この曲を10代の頃に感動して聴いたというJohn、きっと感性豊かな少年だったのだろう。

彼は会うたびに庭で私が何をしているかを尋ねる。今回も尋ねてきた。ようやく春めいてきたので、ジャガイモを植えた、これから他の野菜もどんどん植える積りだと話した。彼は庭で植物を育てるのが夢らしく、いつも楽しそうだと言う。この時期に、英国で母上が野菜を同じように植えていた由。

彼が世界一周の旅に出るまでにもう一度お会いしようと約束して別れた。

メールボックスを見ると、コロラドのDonからメール。私とJohnが同じように聞こえるというリポート・・・。

さて、ウィスキーを吞み切って休むことにするか・・・。

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/5972-06cfa544