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緊急事態条項の危険性 

自民党憲法改正推進本部は、改憲素案を党に提出することにした。憲法9条に自衛隊の存在を書き加えることと、緊急事態条項の新設が主な変更点になるらしい。

9条への自衛隊の追加は、自民党にしてみると、公明党、世論に受け入れやすくしただけで、最終的に2項を廃止、自衛隊を全世界で戦争のできる国軍とすることは見え透いている。そもそも、9条を変えずに、自衛隊を書き加えるだけというアイデアは、日本会議の幹部から出たもの。国民を騙す手口だ。

緊急事態条項は、さらに深刻な問題。この条項を適用するのは、「災害」だけという記載のようだが、解釈改憲を行った安倍政権にすると、「災害」の拡大解釈を行う可能性がある。また、もしこの緊急事態条項が実現すると、ついでさらに改憲し、「災害など」と拡大する。何しろ、災害に対しては、災害対策基本法の適用で対応が可能なのだ。東日本大震災でも、基本的人権を抑制すべき状況はなかった。政権は、国民の基本的人権を抑え、内閣に自由に立法をできる権限、すなわち独裁のための合法的な手段を与えることだけを目的としている。

すでに記した通り、緊急事態条項は、ナチスを生んだ制度と相同である。ドイツでは、緊急事態条項の乱用を防ぐための立法機関による制御の制度がある。フランスでは、緊急事態が具体的に記述され、その適用は極めて選択的である。ところが、日本の場合、そうした適用の制限のための制度がない。安倍政権のように強権的な政権に、この緊急事態条項を与えるのは、危険極まりない。

東京都迷惑防止条例「改正」と同じく、この改憲によって、国民の基本的人権が抑制されようとしている。

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