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奈良県妊婦流産・死産事件 

奈良で流産または死産の母体搬送中に交通事故を起こした事件が起きた。各メディアが、昨日から盛んに報道している。要は、もっと手早く対処できていれば、赤ちゃんが助かったのではないかという論調だ。

それに対する、医師の批判的な発言がネット上で数多く見られる。医師達の見解は、私見も含めて、以下のようなものだ。TBをしたYosyanさんのブログ「新小児科医のつぶやき」に、Yosyanさんご自身と、コメンテーターの方々の詳細な分析があるので参照されたい。

○母親は、産科検診にかかっていなかった。そのために、適切な対応ができなかった可能性が高い。突き放した言い方になるが、産科医療による妊娠・分娩のフォローを受けないのであれば、それは母親・家族の自己責任。マスコミが、このケースを問題にするのであれば、この点をまず取り上げるべきだろう。

○産科医療の側に問題があるとすれば、「夜間救急の体制」の問題であり、突き詰めれば、「産科医の不足」の問題だ。朝のテレビで、日本医療機能評価機構の「スポークスマン」が、奈良医大には多くの医師がいたはずで、対応しなかったのは医師の気概の問題だ、などと発言していたらしい。この事実認識の足りなさに呆れるばかりだ。夜間の救急は、どこでも手一杯の状態なのだ。Yosyanさんのブログでも、奈良医大産科当直が、当夜三次救急として忙しく仕事をしていたとの情報が寄せられている。
さらに、現代医学でも救えぬ生命のあることを、マスコミは何故報道しないのだろう。在胎3ヶ月の胎児の流産であったならば、どんな医療機関でもその胎児の生命は救えない。在隊7ヶ月であったとしても、それまで経過観察されずにいて破水してからの治療は、難渋するに違いない。
医療機関がこの妊婦を受け入れなかったことを批判するのは、的を外した議論だ。批判すべきは、「国の誤った医療政策」それに「司法・警察の医療への傍若無人の振る舞い」だ。さらに、奈良県南部の産科を崩壊させた、「毎日新聞の昨年の報道」への非難をこそすべきだ。

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毎日新聞は、大淀事件に似たケースとして無理やり報道するために、母親が産科検診を受けていなかった事実を全く伏せて報道している。毎日新聞は、事実を見ずに、最初から医師と医療機関を叩くことだけを考えているようだ。

コメント

まさにその通りです

産科医が社会全体に叩かれて現場を立ち去っている現状では、搬送だけしっかりしても何の価値も持ちません。産科医を増やすために、何をしなければならなかったのか・・・そこから考える必要があったのですが、社会全体としてそれは顧みられなかった。そのことの、当然の結末と考えています。

メディアは毎日に限らず妄言、妄説のオンパレードです。今日は読売と産経が酷かったようで・・・徹底的な不買も必要となるでしょう。

昨夜のマスコミは、「犯人探し」にやっきとなっていたようです。奈良医大の当直医が、不眠不休で頑張っていた様子は、ニュース・ネットでの情報から良く分かります。

それなのに、ベッドが空いていたとか、この死産をした母親を診ないで二人急患を診ていた、即ちそれだけ「余力」があったとか・・・意味不明なことを報道し続けています。一体、どこの余力があったのか、はっきり示してみろと言いたくなりますね。

このマスコミのレベルの低さは、結局は読者・視聴者に迎合しているためなのでしょう。それに、官僚による世論のコントロールも行われているためなのでしょう。

昨夜の、古舘キャスターは、番組の中で、この問題を「病院のたらい回し」であるとしつつ、「医療崩壊」だと、支離滅裂なことを言っていました。

マスコミの方々の多くは、分かっていないのでしょう。

官僚は、自らの責任を逃れることだけを考えているのでしょう。

引き続きネットや、患者さんとの話合いの中で、啓蒙をし続ける必要がありそうですね。大きな岩に穴を開ける作業のような気もしますが、根気強く、辛抱強く・・・。

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