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踊るように・・・ 

昨夜、14メガでTore SM7CBSと会った。彼とは、60年代、彼がSM2CBSだったころからの知り合いだ。68歳になり、既にリタイア、バルチック海に浮かぶ島で生活しているようだ。

彼は、味のあるバグキーで出ていた・・・昔、ローバンドで会った時は、エレキーだったような気がするのだが。ちょっと前までは、エレキーをバグキーモードにして使っていた様子。

やはりバグキーモードのエレキーではなく、本物の(機械的な)バグキーが良いと、彼は言う。本物のバグキーは、踊るような感触がある、とのことだ。

バグキーは、ご存知の通り、短点を物理的な構造で作り出す電鍵だ。以前、私流の調整方法をアップした。キーの個性、それに調整箇所が多くあること、それに打ち手の個性すべてが絡み合って、実に個性的なキーイングを生み出す。通信効率等とは無縁の、趣味だから通用する電信の世界、そのまた一幕奥に存在する道具なのだ。

踊るような感触・・・言い得て妙だ。感覚的にそれを受け止めれば十分なのかもしれないが、どうしてそのように感じられるのか、少し考えてみた。

バグキーモードのエレキーでは、短点が、電気的に出されること、それに短・長点レバーの間隔が短めなこと、短点レバーを押してすぐに短点が出されること、それに短点の重しが往復運動する微妙な感触がないことなどが、本物のバグキーとは異なる。

上に挙げた両者の相違点のうち、前二者は、機械的なバグキーの整ったキーイング、特に短点と長点の切り替えの時間的な間隔を一定に保つ上で、意味があるのかもしれない。エレキーをバグキーとして用いると、短点はとても揃っているのだが、短点と長点の移行時に不揃いになりやすい。

機械的なバグキーで、短点の重しの往復運動を微妙に指に感じることこそが、リズミカルな感覚を生じさせるのだろう。機械的なバグキーで作られる整った美しいキーイング、特に、短点を打つときのリズミカルな僅かな反動が、Toreをして、踊るような・・・と言わしめたのだろうか。どうして踊るような、という形容になるのか尋ねてみようかとも思ったが、とても感覚的なことがらなので、それ以上の説明を求めることも意味がないように思えて、それ以上は尋ねなかった。

Toreは、長く用いていたドレークのCラインを使うのを止めて、数年前に中古で手に入れたTS940で出ている。アンテナは、水平のデルタループ。それにしては強い。やはり、島からの運用で、海に近いためだろうか。この秋・冬は、彼の暖かいバグキーの響きをまた数多く聞くことができるだろう。

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