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毎日新聞よ、恥を知れ・・・ 

奈良事件のマスコミ報道、特に毎日新聞の報道は間違っている。

奈良医大の受け入れ態勢に余力があったとする、毎日新聞の記事。どこに、どんな余力があったのか。毎日新聞よ、明らかにせよ。

鴛泊愁さんがコメントでご紹介くださった、奈良医大の当直記録を読んでいただきたい。下記・・・。

http://www.naramed-u.ac.jp/~gyne/2007.08.28.html

この激務の当直を終えた当直医二人は、当直の明けた日、平常業務に引き続き就いたという下りを読むと、毎日新聞の悪意ある報道に怒りがこみ上げてくる。こうした報道が、現場の士気を徹底して落とし、ひいては医療体制の崩壊を生じさせていると痛感する。毎日新聞の罪は重い。



以下、引用~~~

奈良県立医大に余力 要請直後、2人受け入れ 奈良・妊婦搬送中流産
07/08/30
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社
ID:672217


奈良・妊婦搬送中流産:県立医大に余力 要請直後、2人受け入れ

 奈良県橿原市の妊婦(38)の胎児が救急搬送中に死亡した問題で、橿原消防署(中和広域消防組合)から最初に妊婦の受け入れを要請された県立医科大学付属病院(同市四条町)が、要請から約2時間のうちに、他の2人の妊婦を救急搬送で受け入れていたことが県の調べで分かった。病院に受け入れの余力がありながら、消防とのコミュニケーションの不備などで結果的にこの妊婦の受け入れができなかった。

(11面に関連記事)

 一方、大阪府警高槻署の調べで、この妊婦は妊娠24週(7カ月)で、胎児は胎内で死亡していたことが分かった。流産は22週未満で胎児が死亡する場合を指し、このケースは死産に相当する。(ブログ主注記:繰り返すが、このケースは、産科をこれまで一度も受診していなかった。流産の既往があった。深夜、スーパーに出かけて、今回のエピソードを生じた。)

 県によると、28日夜の同病院の産婦人科当直医は2人。1人は帝王切開手術後の患者の経過観察でつきっきりとなっていた。受け入れは、もう1人の当直医が対応した。

 消防から死産した妊婦の受け入れ要請がきた1分前の29日午前2時54分に別の妊婦が来院。通常分娩(ぶんべん)の患者で、同医大をかかりつけにしていた。要請の連絡を病院の事務から受けた医師は「診察中のため後にしてほしい」と回答。事務員は「患者が入り、手術になるかもしれない」と消防に伝え、消防側は「断られた」と認識した。県の調査に、医師は「断るつもりではなかった」と話している。

 一方、午前3時32分。新たに同医大をかかりつけにしていた妊婦が、破水。産婦人科の病床は一つ空いていたため、入院した。さらに午前4時ごろ、近くの医院から、分娩後、大量出血した妊婦を搬送したいと要請があり、受け入れを決めた。

 この連絡の直後、橿原消防から2度目の要請があった。事務員が「別の医院からの電話を医師につないだところ」と答えると、電話が切れた。出血した妊婦は午前5時ごろ医大病院に到着。産科の病床が満床だったため、他の科で受け入れた。

 橿原消防からの3度目の要請は、同医大の救命救急センターに寄せられた。時刻は不明。センターの医師が症状を聞き取り、「全身状態が悪くない」と判断、2次医療機関で対応してほしいと断ったという。センターには一般病床で4床の空きがあった。

 結果的に、死産した妊婦は大阪府高槻市に搬送されることになり、その途中の午前5時9分、軽乗用車との接触事故に巻き込まれた。【中村敦茂

コメント

身が震える思い

悪意ある報道に身が震える思いです。

9つの病院が断った、と報道しますがそれ以前に9つの病院がみな、その時間に他の妊婦さんを相手に闘っていたことを理解していない。のんびりと寝当直をしていたわけではないのに。

毎日新聞の記者は、医者の何を見たのか、医者の何を持ってして余力というのか。

現場の悲鳴が聞こえてきます。日夜分かたず必死に現場を支える医師が目に浮かびます。

このようなマスコミの無理解に接するたびに涙が出てきます。こんな状態なのに、医療の現場にいることがつらくなります。

産経も…

産経新聞の論説もひどいものですね。

http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070831/shc070831001.htm

県立医大のWebに載せられた当直医の奮闘状況を見ても「義務を忘れた」なんていえるのでしょうか?

せっかくの報道機関なのですから、医師や医療機関に対する精神論を述べるのではなく、こんな悲惨な医療状況を作り出した原因をきっちり考察し追及して欲しいものです。

報道被害

奈良県立医大産婦人科教室への研修希望者が辞退だそうです。

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/09/96_edee.html

マスコミは奈良の産科医療をどこまで破壊すれば気がすむのでしょうね…。

QWさん、KEZさん

これだけバッシングされたら、産科の士気は落ちますし、産科を専門にしようという研修医もいなくなることでしょう。ネットワークといっても、医療をする医師がいなければ、何も始まらないことは自明のことです。

聞くところでは、奈良医大産婦人科の実働医局員は、12名だとか。これで関連病院に医局員を出し、自分のところの当直をしているとしたら、激務の連続でしょうね。

この状況は、特に奈良だけのことではない。どこでもおきうる事件だということを、報道しているマスコミがありますでしょうか。

結局、国民に痛みとなって跳ね返ることですのに、医師と医療機関を叩いて、それで良しとしている。マスコミの責任は重たいと思います。人の命がどれだけ失われたら、気づくのでしょう・・・暗澹たる気分になります。

無責任はマスコミだ

この厚顔無恥で無責任なマスコミを誰か黙らせて欲しい。

奈良県立医大の産科当直医がその晩、何をしていたのか報告書がある。

http://www.naramed-u.ac.jp/~hp/20070831.pdf

少なくとも、この文面を見てからものを言うべきだ。

だいたい、この妊娠20週を超えているのにかかりつけ医の無い無自覚な妊婦を誰も責めないのはなぜなんだ。医師の義務、云々を言うならば、妊婦の義務だってあるはずだ。

奈良医大の報告をアップしておきます。産科当直医がどのような仕事をしているのか、医療関係以外の方に理解して頂きたいと思います。

彼らに「余力」がある、と毎日新聞は書いています。どこに余力があるのでしょうか。

これでは、遅かれ早かれ破綻します。それを国民が理解し、根本的な解決を考えないと、無責任な官僚・政治家それにマスコミは何も考えてくれません。

以下、引用~~~

http://www.naramed-u.ac.jp/~hp/20070831.pdf

今般の妊婦救急搬送事案について

去る8月29日、救急搬送中の妊婦さんが不幸にも死産に至りましたことについて、誠に遺憾に感じております。

今回の事案につきましては、マスコミを通じて、様々な報道がなされているところでありますが、当病院の産婦人科における8月28日から29 日にかけての当直医師の勤務状況や当病院と救急隊とのやり取りについて調査しましたので、その結果を公表いたします。
緊急患者を受け入れるためには、患者様の診察や治療に対応できる医師の有無が重要な要素でありますが、産婦人科の当直医は、別紙に記載したような過酷な勤務状況でありました。なお、産婦人科に限らず、救急科、脳神経外科、心臓血管外科、麻酔科等の医師も同様の状況であることを付け加えておきます。

当病院は奈良県の中核病院として、医師等の不足の中、各部門が一丸となって、日々約2,600人(外来1,800人、入院800人)の患者様の診療に努めているところであり、今後とも県民の皆様の健康と命を守るため、質の高い医療の提供に努めて参りますので、引き続きご理解、ご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。

平成19年8月31日
奈良県立医科大学附属病院長 榊壽右

平成19年8月28日の当直日誌記録より
(産婦人科当直者 2名)

対応内容
8月28日(火)
19:06 前回帝王切開した患者A(妊娠36週)が出血のため来院 診察終了後、患者A帰宅
19:45 重症患者B(妊娠32週) 妊娠高血圧のため搬送入院、病状管理に努める
23:00 重症患者Cの手術終了(9:00~手術開始)医師一人が術後の経過観察を実施
23:30 患者B 早剥のため手術室へ搬送、緊急帝王切開実施(00:08終了)

8月29日(水)
00:32 患者Bが病室に帰室 重症であったため、医師一人が朝まで術後の処置等におわれながら、他の患者への処置等を応援 当直外の医師1名も、重症患者の処置応援にあたり2:30頃まで勤務
02:54 患者D(妊娠39週) 陣痛のため緊急入院、処置
02:55 救急隊から1回目の入電(医大事務当直より連絡があり、当直医一人が事
務に返答)「お産の診察中で、後にしてほしい」
03:32 患者E(妊娠40週) 破水のため緊急入院、処置(患者Eの入院により、産科病棟満床となる)
04:00 開業医から、分娩後に大量出血の患者Fに関する入電があり、搬送依頼あるが、部屋がないため他の病棟に交渉を開始
04:00頃上記の直後に救急隊から2回目の入電(医大事務が説明したところ電話が切れる)「今、医師が、急患搬送を希望している他医療機関医師と話をしているので後で電話をしてほしい」
05:30 産科満床のため、患者Fを他病棟に緊急収容
05:55 患者Dの出産に立ち会う その後も、患者Fの対応におわれる
08:30 当直者2名は一睡もしないまま、1名は外来など通常業務につき、他1名は
代務先の医療機関において24時間勤務に従事

毎日珍聞(珍文)

毎日新聞は、「要請から約2時間のうちに、他の2人の妊婦を救急搬送で受け入れていた」ことを根拠に「余力」と表現しているようですが、この2人が流産された方よりも先に病院に連絡を入れていた(予約していた)可能性はないのでしょうか。そもそも、完全な部外者である県の調べで、どこまで真実を把握できるのか大いに疑問です。自社調査でないところに責任逃れの引け腰が丸見えですが、医療崩壊によって過酷な労働を日常的に強いられている医師を養護するような言葉が一切なく、非常に冷酷で断定的です。この新聞社には、four-letter words以外に形容する言葉がないのが残念です。

毎日以外も酷い報道振りです。何か口裏を合わせたような・・・。

奈良医大の当夜の状況の分析は、Yosyanさんのブログ、今日のエントリーに詳しくされています。

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/

時を同じくして、福島県立大野病院事件の第七回公判も開かれて、被告人に対する証人尋問が行われたようです。こちらも、検察の認識がおかしいことが改めて明らかになっています。

これからの救急医療、医療自体がどうなるのでしょうかね・・・国民は、自分が痛みを感じなければ、分からないのでしょうか。DJVさんのように関心を持ってくださる方がいることは嬉しいことです。

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