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南北朝鮮首脳会談 

南北朝鮮首脳会談のニュースを見て深い感慨を抱いた。感動したといっても良いかもしれない。

北朝鮮は、まだ独裁国家であり、国民に自由・基本的人権がない。軍事国家でもある。だが、このままでは、金政権は存続できぬと考え、米朝・南北朝鮮のデタントに向けて舵を切ったのだろう。核軍縮、非核化がすぐに実現するとは思えない。紆余曲折もあるかもしれない。だが、緊張緩和に向かう以外に道がない、ということも、南北両者ともに分かっているのだろう。

朝鮮民族の分断の遠因は、我が国による朝鮮併合支配である。その後、第二次世界大戦を経て、冷戦最前線の真っただ中に朝鮮民族は置かれ、母国全体が戦場になった。その当時、我が国は、朝鮮戦争による特需によって潤い、その後の高度成長を成し遂げることができた。朝鮮の方々は、方や異形の独裁政権が金一族により続けられ、一方、韓国も長く軍事政権が続いた。韓国はようやく民主化されたが、グローバリズムの洗礼を受け、国内は経済的に厳しい状況であると聞く。現在の独裁体制の北朝鮮も、民主化へのソフトランディングを試みなければ、やがて破たんする。南北ともに厳しい状況にあることに対して、我が国が倫理的に朝鮮の人々に対して負うべき責任がある。

それを思うと、この歴史的な対話の開始を心から喜ばずにはおれなかった。昨年、朝鮮半島で緊張が高まった時に、心配になった友人がいた。以前にも紹介したLee HL1DCである。彼は、38度線の南20,30km程度のところに住んでいる。以前にも紹介した通り、もし北朝鮮と戦争が再開するようなことがあっても、彼はもう自宅から離れない、とまで言っていた。この喜ばしいニュースに接して、彼にお祝いのメールを送った。するとほどなく、彼から電話がかかってきた。彼も声が弾んでいた。まだ、端緒についたばかりで、米朝会談が終わらないと何とも言えない、と言いつつ、嬉しそうだった。

朝鮮人の方をあしざまに言うレーシストが、残念ながらわが国に存在する。社会病理現象だ。彼らが問題にすることの一つは、北朝鮮による邦人拉致だ。それは大きな問題だが、在日朝鮮人、韓国・北朝鮮の方々のことをあしざまに罵り、軍事的な圧力をかけろと言うだけでは解決しない。緊張緩和のなかで、根気強く、北朝鮮に働きかける以外にない。当然戦後補償の問題も出てくるかもしれない。そうしたことに誠実に対応し、北朝鮮に拉致問題が存在し、それを解明すること、拉致された人々を帰国させることが彼らにとっても良いことを理解させる以外に方法はない。米国大統領や韓国大統領に頼み込むのではなく、首相自らが行うべきことだ。レーシズムを声高に叫ぶことは、解決を遠のかせる。

トランプ大統領が、イランとの核合意から離脱するそぶりを見せている。ロスチャイルド財閥がバックにいると思われるフランスのマクロン大統領も、親イスラエル派である。米国のイランへの対処とからめて、米朝会談がどのような結末になるか、まだ見通せない。この南北朝鮮首脳会談は、最初の一歩に過ぎない。だが、この道しかない。そしてこの道が、最終的に朝鮮戦争の終結と東アジアの平和に至るものである。我が国が、そのイニシアチブを取れないのは極めて残念なことだが、少なくとも、北朝鮮が核実験を準備しているといったフェークニュースを流したり、韓国大統領に南北会談を止めるように言ったりして邪魔しないことだ。

朝鮮民族の一体化が実現することをこころから期待したい。

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