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しなやかに正常に復帰する力を求めて 

理化研、東電、三菱自、東洋ゴム、旭化成建材、東芝、神戸製鋼、日産、スバル、三菱マテリアル、日本貨物航空、スルガ銀行・・・これらの一流と呼ばれる企業が、近年、不正、データ隠蔽・改ざんを行ってきた。 また、科学研究の世界でもデータ改ざんが、頻繁に問題にされるようになった。

我が国の企業・経済が世界一流と言われたことが、過去の出来事になりつつある。科学研究でも発表される論文数・それらが引用される頻度は、世界のなかで減り続けている。各個の原因を論じ、個別的に原因を取り除く作業が進められているが、遅きに失した感は否めず、社会を覆うエートスの劣化がベースにあるように思われる。

これらの企業・組織において、内側から不正を告発し、正す機能が損なわれていることが大きな問題だ。社会を、内在的に、正常に復帰させる力、レジリエンスが欠けている。

これは、もちろん、政治や行政の世界でも言えること。むしろ、そちらが、基底にあるのかもしれない。政治・行政の場で、現在進行中のさまざまな不正・改ざん・隠蔽を眼にすると、その思いを深くする。自らの権力・地位を維持・拡大するためには、社会を存立させる基盤を破壊し、虚偽を横行させることを厭わない。

レジリエンスの主体は、我々自身だ。我々が不正に対して声を挙げ、根本的な是正を求めて行かないと、この社会が持続しなくなってしまう。

身体も、免疫系を主体としたレジリエンスの機能が備わっている。それが失われると、感染症はおろか、自己免疫疾患・悪性腫瘍になる。レジリエンスが機能するかどうかの分岐点は、結構はっきり分かる。レジリエンスを、回復させることは容易なことではない。

この社会からレジリエンスが失われるのは、社会が存立しえなくなることを意味する。point of no returnを我々は超えつつあるのかもしれない、という思いにもとらわれる。

次世代にきちんとした社会を受け渡したいと思いつつ、それが難しくなっているのではないかという思いも、こころのなかにもたげてくる。でも、ここで「負けるわけにはいかない」のだ。我々自身のなかにあるレジリエンスの思いを新たにし、政治・行政へ働きかけ、所属する組織で、その思いが実現するように働きかけること、だろう。社会が正常に復帰するしなやかさを取り戻すために、できることをし続けなければならない。

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