未来への希望 

昨日、高プロ法案を、政府は強行採決によって成立させた。

マスコミは、ほぼサッカー一色である。その背後で、これほど国民生活に重大な影響を与える内容で、なおかつ審議が不十分極まりない法案が強行採決で決められたことに戦慄すら覚える。この法案は、今後の国民生活をさらに厳しいものにする可能性が高い。ナチスが「パンとサーカス」で国民を動かしたという比喩がそれほど間違いではないと思えてくる。サーカスは、マスコミが放映する猟奇事件ネタ、ゴシップ、スポーツネタである。

この法案が成立した後、安倍首相が述べた言葉、「これで多様な働き方が可能になる」に、既視感があった。労働者派遣法の規制緩和を行った後、小泉首相や、竹中平蔵が繰り返し述べていたことと符合する。

繰り返し述べてきた通り、労働者派遣法の規制緩和によって、一部の大企業は空前の利益を上げる一方、実質賃金は、先進国の中で唯一横ばいから減少を続けている。その規制緩和は、わが国の経済の停滞、国民の経済格差の増大に大きく寄与した。

この高プロ法案は、臆面もなく安倍首相が認める通り、財界からの要望で提出された法案だ。職種、年収制限なども容易に行政の一存で変更できるスキームになっている。新たな経済格差を生み、さらには「過労死」を自己責任にさせてしまう装置となる。

こうした重大な政策決定が、もっぱら財界主導で行われていることに大きな問題がある。それをテレビを主体とするマスコミは、報じることが少ない。少なくとも国民の一部は、これまでの一応平穏な生活を続けたいという希望から、政治への無関心、または現政権への消極的な支持を表明している。彼らが、この政権の横暴を許しているのだ。彼らの思いとは逆に、現政権のこの法案上程等で分かる通り、国民生活は、ますます厳しくなる。

下記の論考の著者は、福島県で精神科医をなさっている方だ。この失われた四半世紀の総括は、彼の意見に同意する。社会保障こそ、経済的波及効果は大きく、また国民の生活の質を向上させる。ただ、これから舵を切ることが可能なのかどうか。舵を切って所期の目標を達成できるのかどうか。国民の現状理解からして、私には、ハードランディングしか待ち受けるものはないように思える。

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