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イージスアショアの持つ意味 追加 

イージスアショア基地となる、秋田・萩が、ハワイ・グアム攻撃の北朝鮮ミサイルをSM3ミサイルで打ち落とすのにもっとも適した場所であり、日本を防御するためのシステムではないことを、以前のポストでアップした。

同じ方が、Facebookに秋田・萩へのイージスアショア配備の妥当性をさらに検証した記事を載せている。ハワイ・グアム向けに発射された北朝鮮の弾道ミサイルの飛翔経路からして、そのミサイルを打ち落とすのに秋田・萩が好適な場所であること、それは日本を防御するものではないことを示している。

かように、このイージスアショアは、米国を守るためのミサイル防衛システムであることが明らかである。安倍政権は、そのシステムを、米国政府の言いなりの値段で、彼らの要求通りの場所に設置しようとしている。安倍政権の関心は、トランプ大統領に認められ、自らの権力基盤を確立することだけである。国民のことなぞ全く考えていない。

福留高明氏のFacebookのポストを引用する~~~

秋田・萩へのイージス配備の妥当性を検証する

 両地へのイージス配備は日本本土の防衛機能も兼ねているのではという見方があるかもしれない。そのことを検証してみよう。附図は米ミサイル防衛局(MDA)のイージスに関する技術資料である(ブログ主注、省略)。弾道ミサイルの飛翔経路は発射直後の①Boost(ブースト)段階、上昇中の②Ascent(上昇)段階、慣性飛行中の③Midcourse(中間)段階、④Descent(下降)段階、⑤Terminal(最終)段階の5ステージに区分され、各ステージに適した防衛システムが開発されている。図には、4種の弾道ミサイル(SRBM,MRBM,IRBM,ICBM)ごとに、各種迎撃システムの迎撃可能範囲(ステージ)を示してある。

イージス(AegisBMD)の迎撃可能範囲は、放物線状の飛翔経路と平行に引かれた青色の太線がそれである。図から分かるように、たとえば、グアム(射程距離3400km)向けのIRBM(中距離弾道ミサイル)の場合はステージ②~④、東京(射程距離1100km)向けのMRBM(準中距離弾道ミサイル)の場合はステージ③~④が迎撃可能範囲である。しかしこの範囲内であっても、下降段階にはいると重力加速度が付加されるために命中確率は低下する。比して、上昇段階~中間段階前半(放物線の頂点まで)は弾道ミサイルの発射加速度が減じて飛翔速度が遅くなるために、迎撃に最も適したステージである。すなわち、イージスは基本的にはこの限られたステージ用の迎撃システムなのである。

 このことを念頭において、グアムと東京を標的とされた場合について検証してみると(距離は比例配分すればよい)、グアムについては北朝鮮の発射基地から800kmの位置にある萩市はまさに適地ということが分かる。秋田についても同様である。一方、東京については、萩や秋田ではすでに下降段階にはいっており迎撃するには遅すぎる。

 萩や秋田では東京を守れない理由がもうひとつある。もし北朝鮮が首都東京を直撃するとしたらミサイルの軌道は萩や秋田から大きく400km以上も横にずれてしまう。このような大きくずれた軌道に照準を合わし迎撃ミサイルを命中させるのはいくら自動制御とはいえ至難のワザである。まっすぐに飛んで来る場合は、仰角の制御だけですむが、数百キロも横に逸れて飛んできた場合は水平角の制御も加わる。しかも、水平角成分の方が角速度が大きいからなおさらのこと。(野球でいえば、守備位置正面に飛んで来るライナーは上にジャンプするだけでよいから簡単に捕球できるが、10m以上も横に逸れたライナーは超イチロー級の選手が横っ飛びしても捕球できないのと同じ。)

 したがって、東京を守るには大円軌道直下の能登半島あたりが適地ということになるが、しかしここも発射基地から800kmの位置にあり、上記理由により最適地とはいえない。つまり、日本本土を守るためにはイージスは日本海の海上(なるべく北朝鮮寄り)に配備するしかない。もちろん、それをお勧めするということではなく、秋田・萩を含めイージスの国内配備に果たして意味があるのかをあらためて考えてもらいたいというのが主旨である。

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