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イージスアショアの持つ意味 追加 その2 

「イージスアショアの持つ意味」、「同追加」として紹介させて頂いた論考の著者福留高明氏が、同じ問題についてFacebook上で議論を展開された論考。

安倍政権は、米国から軍備をぞくぞくと輸入し続けている。その無軌道振りは、国家財政の大きな負担となる。

イージスアショア以外に、戦闘機F35も米国から輸入することにしている。42機は決定済みで、その他「数十機」追加することを検討していると先日防衛省から発表があった。F35一機が150億円というから、F35すべてで1兆円前後になる。この導入コストに加えて、毎年の維持費がかかる。

イージスアショアは既報の通り、最初2000億円といわれていた導入コストが6000億円まで増やされた。これ以外に、維持コスト・更新コストがかかる。イージスアショアは、将来バージョンアップされることになっており、その際に莫大な更新コストがかかる。

オスプレイの導入コストが40機で約3600億円かかる。毎年維持費用がこれ以外にかかることになる。

安倍政権が軍備に費やそうとしている予算は、まるで青天井だ。現在、金融緩和によって政権の財政規律が緩みっぱなしになっている。この緩み切った財政規律のしわ寄せは、そう遠くない将来、国民に負わせられる。いや、すでに医療介護等の社会保障の分野で、予算が削られ続けている。

財政上の問題のみならず、イージスアショアは、万一米国・我が国がどこかの国と全面戦争になったなら、まず第一に攻撃を受けるシステムであることも見逃せない。

こうして導入されるイージスアショアの持つ意味が、福留氏の三つの論考から見えてくる。レジュメ4)は、あきらかにわが国に設置されるイージスアショアについて語っている。わが国を、コストをかけずに米国の「盾」にする、と宣言しているに等しい。

米国の「盾」になることは、安倍首相を始め、米国へのさらなる属国化を意図する政官が選んだ道だ。

少子高齢化でますます厳しい国家財政になるなか、こうしたリスクの選択をして良いものだろうか。

以下、福留氏のFacebookポストを引用~~~

イージス配備の真の狙いは?――米国戦略専門家の論文より

 日本国内へのイージス配備は米軍が進める「統合ミサイル防衛(IAMD)」構想の一環として計画されたものである。秋田・萩両地の候補地決定を受けて、今年5月、IAMD研究の第一人者とされる「戦略国際問題研究所(CSIS)」のThomas Curako上級研究員が興味ある論文を発表した。CSISはワシントンD.C.に本部を置く戦略立案のシンクタンク。米国政府はもちろんだが、日本の政治家ともつながりが深い。

 論文の表題は「Shield of the Pacific: Japan as a Giant Aegis Destroyer(太平洋の盾:巨大な“イージス駆逐艦”としての日本)」。つまり、日本列島を米国防衛の盾=巨大なイージス駆逐艦にたとえて、今回のイージス・アショア配備の目的・意義を語っている。ちなみに、イージス(Aegis)の原意はギリシャ神話に出てくるゼウスが格闘の時に使った「盾」のこと。まさにそのものずばり!

 詳細は原文(添付pdfファイル)を読んで頂くとして、以下に要点のみを抜き出し、私の意訳を付けておいた(訳に誤りがあったらご教示下さい)。とりわけ(4)は私の指摘を裏づける言説ではなかろうか。

(1)Japan's acquisition of two Aegis Ashore sites will be a significant step to boost air and missile defense capabilities for the region, but their potential has not yet been widely understood. 日本に2箇所のイージス・アショア拠点が実現すれば、太平洋地域のミサイル防衛能力を増強する重要な第一歩となるだろう。そして、その潜在的可能性は計り知れない。

(2)Today's air and missile threats in the Asia-Pacific region are different, as is the joint U.S.-Japanese defense posture to meet them. Given a handful of changes underway, however, one might instead say that Japan is shaping up to be a giant Aegis destroyer group of sorts. 今日、アジア太平洋地域におけるミサイルの脅威は多種多様であり、日米の共同防衛体制もその状況に対処しなければならない。両国間においていくつかの変化が進行中で、いまや日本は巨大な“イージス駆逐艦”としての役割を構築しようとしている。

(3)More powerful Japanese Aegis Ashore radars could also potentially serve an additional purpose as forward-based tracking of missiles threatening the U.S. homeland, thereby mitigating the need for the United States to build and operate costly Pacific radars strictly for U.S. homeland defense. Besides further cementing the U.S.-Japan alliance, shared radar tracks could create significant savings of perhaps a billion dollars.  今回、秋田・萩に配備されるイージス・アショアのレーダーは、米国本土を脅かすミサイルをはるか前方で追跡できる能力をもっており、それによって、米国の国土防衛に必要な高額の太平洋レーダーを建設するためのコストを軽減してくれる。このことは日米同盟を強化するだけでなく、そのレーダーを共有することでおそらく10億ドルの大幅な節約が実現できる。

(4)The U.S. homeland is currently protected from long-range ballistic missile attack by the Ground-based Midcourse Defense System (GMD). Aegis Ashore sites could be used, however, to protect critical areas, with Hawaii, Guam, the East Coast, and other strategic ports or bases against not just ballistic missiles but rather the spectrum of air and missile threats.  現在、米国本土についてはGMD(米本土防衛システム)によって長距離弾道ミサイルの攻撃から守られている。一方、ハワイ基地・グアム基地・東海岸などの戦略拠点は攻撃から手薄な状況に置かれている(ブログ主の意訳;ハワイ・グアム・東海岸他の港湾・軍事基地を、弾道ミサイルや他の種類の空からの攻撃・ミサイル攻撃から、イージスアショアにより防護できることになる。)。しかし、日本やNATOのイージス・アショア配備計画によって、これらを利用することにより、かかる問題を解消できる見通しがついた。

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