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翁長氏の残した言葉 

翁長氏は、自民党沖縄県連の幹事長も務めた、生粋の保守派の政治家だった。

彼が、政府の基地政策に強烈な否を言うようになったのは、米軍機部品落下事故を受けて、東京でその問題を訴えるデモに参加した際に、周囲を行き交う人間から酷い野次を受け、さらに無視されたためだと言う。

米軍基地という重荷を負わされ、さらに本土からは無理解と不適切な批判を受けなければならない。保守派の政治家として、沖縄の二重の苦しみを放置できなかったのだろう。

この二つの沖縄が負わされている苦役は、まさに本土の問題なのだ。日米地位協定という不平等な条約を改訂しようとしない、我が国の政権、さらには国民の問題なのだ。米国の属国として扱われている状況は、沖縄に先鋭に表面化しているが、それはわが国のどこにでも出現しうる問題なのだ。それを国民が理解しなければ、沖縄の問題は解決しない。

以下、朝日新聞デジタルから引用~~~

沖縄には現在も「魂の飢餓感」 翁長氏の言葉を振り返る
2018年8月9日05時02分

 沖縄県知事の翁長雄志さんが8日、亡くなった。67歳だった。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対し、県民の広い支持を集めた。主な発言を振り返る。

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ヤマトへの失望、真っすぐに表現 県民の共感得た翁長氏
 2012年11月、那覇市長当時に朝日新聞のインタビューに応じた。

 「ぼくは自民党県連の幹事長もやった人間です。沖縄問題の責任は一義的には自民党にある。しかし社会党や共産党に国を任せるわけにもいかない。困ったもんだと、ずっと思ってきた。ただ、自民党でない国民は、沖縄の基地問題に理解があると思っていたんですよ。ところが政権交代して民主党になったら、何のことはない、民主党も全く同じことをする」

 「僕らはね、もう折れてしまったんです。何だ、本土の人はみんな一緒じゃないの、と。沖縄の声と合わせるように、鳩山さん(鳩山由紀夫・元首相)が『県外』と言っても一顧だにしない。沖縄で自民党とか民主党とか言っている場合じゃないなという区切りが、鳩山内閣でつきました」

 「振興策を利益誘導だというなら、お互い覚悟を決めましょうよ。沖縄に経済援助なんかいらない。税制の優遇措置もなくしてください。そのかわり、基地は返してください。国土の面積0・6%の沖縄で在日米軍基地の74%を引き受ける必要は、さらさらない。いったい沖縄が日本に甘えているんですか。それとも日本が沖縄に甘えているんですか

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 14年11月、辺野古移設反対を訴え知事選に当選した。

 「県民が私たちより先を行っていた。そこにたどりついて、沖縄の政治が動き出した」

 15年4月、菅義偉官房長官と那覇市で初会談した。

 「普天間も含めて基地は全て強制接収された。普天間は危険だから、危険除去のために沖縄が(辺野古で)負担しろと。こういう話がされること自体が、日本の政治の堕落ではないか」

 同5月、辺野古移設計画阻止を訴える県民大会で。

 「うちなーんちゅ、うしぇーてぃないびらんどー」(「沖縄県民をないがしろにするな」「なめるな」といった意味)

 同10月、辺野古の埋め立て承認を取り消した。

 「沖縄県の歴史的な流れ、現在の沖縄の過重な基地負担。こういったことがしっかりと多くの県民や国民の前で議論されるところに意味がある」

 同12月、承認の取り消し撤回を求められた訴訟で意見陳述した。

 「歴史的にも現在も沖縄県民は自由、平等、人権、自己決定権をないがしろにされてきた。私は『魂の飢餓感』と表現している

 「日本に地方自治や民主主義は存在するのか。沖縄県にのみ負担を強いる日米安保体制は正常と言えるのか。国民すべてに問いかけたい」

 16年5月、沖縄県の会社員女性が行方不明になった事件で、県警が元米兵を死体遺棄容疑で逮捕した。

 「基地があるがゆえの事件が起きてしまった。憤りもさることながら今日までのいきさつを考えると言葉が出てこない状況」

 同9月、福岡高裁那覇支部が、翁長知事が承認取り消しの撤回に応じないのは違法だとした。

 「地方自治制度を軽視し、沖縄県民の気持ちを踏みにじる、あまりにも国に偏った判断だ。裁判所が政府の追認機関であることが明らかになり、大変失望した」

 17年12月、宜野湾市の米軍普天間飛行場に隣接する小学校の校庭に米軍ヘリコプターの窓が落下した。

 「沖縄だけが危険な目に遭い、子どもたちや県民の生命財産が脅かされている。差別的な安全保障のあり方を、政府と米軍にしっかり伝えないといけない」

 18年6月、沖縄慰霊の日で平和宣言。

 「沖縄の米軍基地問題は、日本全体の安全保障の問題であり、国民全体で負担すべきもの。国民の皆様には、沖縄の基地の現状や日米安全保障体制の在り方について、真摯(しんし)に考えていただきたい」

 同7月、辺野古の埋め立て承認撤回を表明した。

 「国はとんでもなく固い意志で、なにがなんでも沖縄に新辺野古基地を造ろうとする。だが、私からすると、美しい沖縄の海を埋め立てる理由がない」

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