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金足農業高校の快進撃 

私も、今年の高校野球には釘付けにされた。金足農業の快進撃である。

他の私立高校は、全国から選手をかき集め勝つことだけを目指したチームが多かった。金足農業は、地元の9人だけで勝ち上がってきた。県立高、それも農業高校である。応援しないではいられない。

野球とは少し離れるが、農業、農学というと、進学の際に一段「低く」扱われてきた。だが、これからは農業・農学の時代だと思う。農業は、生命を扱い、人の命の維持に欠かせぬ農作物・農産物を扱う。これから、その大切さが明らかになって行くはず。

金足農業のチームメンバーは、もしかしたら、野球をするためだけに、あの高校に入ったのかもしれない。でも、農業に携わる方々、農業を学んでいる学生諸君、そして農業に関心を抱く人々へ、甲子園で彼らが与えたエールは、尋常なものではなかったはずだ。応援する我々が、金足農業のナインから力を頂いた、ということだ。

少し長いが、福留高明さんという方が、フェースブックにアップされた文章を引用する。彼は、秋田在住で、かって秋田大学で教鞭をとられていた方。知的でとても優れた文章を記される。 少し前に、イージスアショアの本当のターゲットについて、的確な文章を記され、ここでも引用させて頂いた。

以下、引用;

金農野球部は日本農業の救世主かも!?
 人口減少が進み沈滞ムードが漂っていた当地秋田が、いまとても活気づき大変な熱気に包まれている。理由は申すまでもなく、金農(かなのう)こと金足農業高校野球部の躍進ぶりである。彼らの活躍に多くの県民が大きな力をもらっている。
 力をもらっているのは秋田県民だけではない。全国の農業関係者もそうである。安倍政権の農業圧政に虐げられてきた農民たちは、金農ナインの一投一打に熱い視線を送り、強豪相手に劇的な勝ちをおさめてきた粘り強い闘いぶりにおおいに勇気づけられている。次世代の農業を担う帰農青年たちはFB上にたくさんの応援メッセージを送ってきている。とりわけ、勇気をもらったのは、全国に117校ある農業高校の同輩たちだろう。彼らは、まるで自校が甲子園出場を果たしたかのように、「我らが代表」という気持ちで声援を送っている。地元魁紙には各地の農業高校から「励みになる」というコメントが寄せられており、甲子園アルプススタンドには同じく農業高校の兵庫県立有馬高校吹奏楽部が応援演奏に駆けつけてくれている。
 金農の選手たちに「土」の匂いを感じるのは私だけではないだろう。それもそのはず、選手全員が学校のある秋田市追分のすぐ近隣地区の中学出身者なのだ。県内外から選りすぐりの精鋭を集めている私学野球部とは大違い。しかも、バッテリーを組む吉田輝星投手・菊池亮太捕手をはじめ、選手のご身内が何らかのかたちで農業に従事されている。吉田君の祖父は梨農家だ。
 ちなみに、吉田姓は輝星君の自宅がある潟上市天王地区と男鹿市脇本地区に多い姓。いずれも戦前の開拓地である。これら開拓地の精神的支柱となっていたのが、私が尊敬してやまない故吉田三郎翁。若い頃には脇本開拓地の開墾に携わり、晩年は天王開拓地で果樹園を拓き、また在野の民俗学者としても多くの著書を遺している。私には、吉田輝星君がこの吉田三郎翁とイメージが重なってしようがない。それはひとことで言えば、「不撓不屈の開拓者精神」であり「百姓の意地」だ。
 農業高校といえば、私が高校進学した56年前の鹿児島では、普通高校や他の実業系高校に進めなかった者たちのいわば“敗残兵受入高校”だった。ところが、いまや農業高校は時代のホープといっても過言ではない。とりわけ金農は、全県の志願倍率が1.0倍を切るなかにあって常に高い倍率を誇っている。特に女子たちに人気が高い。私事で恐縮だが、私は娘たちが中3の時、金農への進学を勧めた。しかし、母親の強い反対もあって別の高校に進んだ。その後、長女は何を思ったか農業の道へと転身し、連日、金農に熱いエールを送っている。きっと、内心忸怩たる思いで…。

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