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絶望のなかの幸福 

内閣府の行った、国民生活に関する世論調査。すでに述べた通り、調査対象が高齢者に偏り、またその8割が持ち家と裕福な層にも偏っている。世論調査としては、信頼のおけぬものになっている。

が、若年層の実に83%が現状に満足していると答えていることには、注目する必要がある。この世論調査が恣意的に調査対象を選んだ側面はあるかもしれないが、現状肯定、保守支持の若年層は確かに存在する。ブロゴスに掲載された下記の論考にある通り、若年層は、ネットを介して身近な人々から自己充足感を得ており、一応裕福な層に属する両親の世代の庇護の下、それ以上のことを望まないということなのだろうか。国民の貧富の差は拡大し続けており、この若年層の大多数は、将来貧困層になる可能性が高い。

人口減少が始まり、国力は確実に落ちている。国のGDPは近い将来世界8位まで落ちることが予測されている。国民一人当たりのGDPは、すでに20位を下回っている。そのなかで、政府は米国へ隷従しつつ、戦前の国家体制に戻ることを目指している。この両者は相いれず、そう遠くない将来、大きな政治問題になる可能性が高い。さらに、金融緩和と資産バブルが、政府の財政規律を弛緩させ、国の借金は右肩上がりに拡大、日銀の国債保有高はGDP額に匹敵するほどになっている。この政治問題と、財政問題の負の遺産を若年層が受け継ぐことになる。

若年層は、いわば絶望のなかの満足に浸っているように見える。だが、周囲、国の政治財政問題にも目を向けないと、結局苦しい生活を強いられるのは彼ら自身なのだ。内向きの、今が良ければよいという刹那の満足ではなく、将来に目を向けるべきなのだ。

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