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遍路の旅 

先日の四国への短い旅行で、印象に残ったことがある。

夜遅く高松駅に着き、家内の実家までタクシーに乗った。気取らない讃岐弁の、年配の運転手さんと雑談をした。彼から、お遍路さんの白装束は、どこで死んでも良いように、死に装束なのだということを聞かされた。自宅に帰ってから調べると、修行を清潔な服装で行うという解釈もあるようだが、運転手さんの話では、彼が幼かった頃には、行き倒れになったお遍路さんを良く見かけたということだ。

私は、このことを全く知らなかった。お遍路さんは、弘法大師のお弟子さんが修行の旅に出たことに由来するらしい。現在は、あたかも観光旅行のように八十八箇所巡りをする向きもあるようだが、本来は、故郷に永遠の別れを告げて、遍路をし続け、その途上で命を失うことが当たり前のことだったのだ。そのための、死に装束。先達が、現世から別れを告げる思いで、寺巡りをしたことに思いを馳せた。

私も、いつか、ひっそりと八十八箇所巡りをしたいと思った。自分の人生を思い返すと、人を傷つけ、過ちを犯し、そして正しいと信じて人を断罪してきたことが余りに多い。遍路によって、その罪過が消えるなどとはさらさら思わない。自分の人生を見つめ直しながら、同行二人の気持ちで、ゆっくりと遍路の旅をしてみたい。こころのなかを死に装束で着飾って・・・。

コメント

ほんの数日の旅行もままにならないOMにとって、有意義な旅であったと思います。
私も遍路さんの気持ちで毎日を過ごさなくてはと思います。
サライという雑誌にお遍路さんの特集がありました。

コメントをありがとうございます。本当に、この10数年、旅行などしたことがありません。ま、それも自分で選んだ仕事ですから、リタイアするまでのしばらくの辛抱と思っています。

遍路の旅には、憧れますね。いつか実現したいものです。普段の生活のなかで、遍路の旅をするこころを持っていることが大切なのでしょうね。

現世には、理不尽メチャクチャなことが多くて、まだ本当の遍路の旅に旅立つまでに、少しやらなければならないことが・・・。

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