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現代の奴隷制度で儲ける天下り組織 

外国人技能実習生という制度には、問題点があることを薄々知っていたが、これほど酷いとは想像しなかった。

まず、彼らを送り出す開発途上国では、ブローカーが存在し、わが国にやって来るうえで、違法な手数料を取られているらしい(事情に詳しいアマチュア無線の知り合いの方から伺った)。それで、彼らは来日すると如何に劣悪、低賃金であろうと、必死に働かざるをえない。

そして、来日すると待ち受けているのは、繰り返し述べている通りの劣悪な労働環境、低賃金での労働である。毎年7000名が職場から失踪する。その多くは、低賃金のためである。低賃金では、出国した際に負った負債を返せないからなのだろう。彼らの立場は、あくまで実習生なので、労働基準法の保護下にはない。雇う側は、彼らのそうした弱い立場に付けこむ。

こうした一種の奴隷制度をあたかも法的に適正な制度であるかのように装う公的組織がある。国際研修協力機構である。官僚の天下り先で、技能実習生の差配の実権を握っている。いわば、日本側の受け入れブローカーだ。その実態について、下記の日刊ゲンダイの記事が詳しく報じている。1,3,5年目に、同機構は技能実習生に対して、「試験」を行い、「実習」の続行を許可し、終了を認可しているらしい。技能実習生を受け入れる企業は、賛助会員となる。9割以上が、企業をまとめる監理団体・その傘下にある企業であり、恐らくその監理団体にも、天下りが行われている可能性が高い。賛助会員制度については、こちら。これで同機構は、毎年17億円以上の収入を得ており、あらたな外国人労働者を受け入れるようになると、それが倍増することが見込まれている。

経済的に貧しいがゆえに出稼ぎをせざるをえない発展途上国の人々を「食いもの」にした現代の奴隷制度である。彼らは、母国でも、そして日本でも搾取される。特に、この官による搾取法人は許されない。

このようなことをしていたら、日本という国家が立ち行かなくなる。必ず将来大きな問題を引き起こす。

以下、11月15日付日刊ゲンダイDIGITALの記事~~~ 

移民利権で私腹を肥やす 天下り法人「JITCO」の“商売方法

外国人労働者の受け入れ拡大に向けた入管法改正案を巡って、安倍政権は今国会での成立に前のめりだ。過酷な労働環境に置かれた外国人“奴隷”の増員を、歓迎するのは大企業ばかりかと思いきや、実は霞が関の役人たちも巨大な「移民」利権に舌なめずりしている。

 外国人労働者の受け入れ拡大で、恩恵にあずかろうとしているのは、法務、外務、労働(当時)など5省の共同所管で1991年に設立された公益財団法人「国際研修協力機構(JITCO)」だ。

 15日の野党ヒアリングで、法務省からの再就職者が2015年度からの3年間で計11人に上ることが判明。かつては検事総長を務めた筧栄一氏が理事長に就任していた時期もある。

 日刊ゲンダイの調べでは、計15人の役員のうち9人が省庁OBで、法務省の他に厚労省、外務省、経産省から再就職者がいることが分かった。典型的な天下り法人である。

■会費収入うなぎ上り

 永田町関係者がJITCOの“商売方法”についてこう解説する。

「ある調査によると、現行の外国人技能実習生の受け入れ先企業は、実習生を受け入れると、JITCOに7万5000円程度の年会費を支払うことになるといいます。事実上の移民拡大で、JITCOの“実入り”が膨張するのは確実です」

 JITCOの今年度の収支予算書を見ると、「受取会費」として17億3300万円の収入を得ている。全収益の約8割を占めるから、運営のほとんどを会費に依存している格好だ。

 JITCOに問い合わせると、「年会費は企業等の資本金等の規模に応じて1口当たりの金額が算出される」と返答。複数の同業企業でつくる「監理団体」から1口10万円、団体傘下の複数企業から1口5万~15万円を徴収し、それとは別に個別の企業からも1口10万~30万円を受け取っていると説明した。

外国人実習生は現在、約26万人。監理団体の数は全国に約2300ある。現行の制度で、農業や漁業、建設関係など6業種だった受け入れ対象業種は、今回の法改正で介護や外食、自動車整備などが加わり、14業種にまで拡充され、19年度からの5年間で最大約35万人を受け入れる見込みだ。JITCOの監理団体や会員企業も対象業種の拡充に比例して、倍以上に増えると考えるのが自然で、会費収入も同じく倍以上に膨れ上がるのは間違いないだろう。

 一方で、外国人技能実習生の労働実態は悲惨を極めている。これまでの野党ヒアリングでは、多くの実習生が「病気になっても薬をもらえるだけで病院へは行かせてくれない」「足を骨折したが休業補償を払ってもらえない」と涙ながらに訴えていた。この問題を追及する国民民主党の原口一博衆院議員はこう言う。

「このまま法案が通れば、より多くの外国人労働者が過酷な状況に追い込まれる可能性が高い。その一方で、官僚の天下り団体ばかりが潤うとは、到底看過できません。現在は、世界的に労働者不足で各国で奪い合っている状況です。現状のままでは、日本は世界中の労働者から信頼を失う恐れがある。もっと審議に時間をかけるべきです」

 “奴隷拡大”で官僚貴族が私腹を肥やすとは、とても現代社会とは思えない。

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