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福島県立大野病院事件第9回公判 

上記が、今日行われているようだ。

ロハスメディカルの速報によると、検察側鑑定人の新潟大学田中教授が、このケースで癒着胎盤を疑うべき根拠として、尿潜血が(±)であったことを挙げた。が、実際のところ、その後再検され(-)であることが分かっていた。検察は、この所見を故意に隠していたということだ

裁判で、真実を明らかにすることは、第一義的なことがらではない。まずは、検察側も弁護側も裁判に勝つことを目指す。勝つことによって、真実を明らかにする。または誤解を恐れずに言えば、勝つことが、即ち真実を明らかにすることなのだ。上記のように、自らに不利な所見・証拠を隠すことも、勝つためには当然行うのだろう。

しかし、科学としての医学は、そのような態度をとらない。真実に肉薄することが第一、唯一の目的になる。すべての所見から考えられることを列挙し、すべてに矛盾なく説明でき、積極的にもっとも確からしいことを追求する。医学的な議論を医学という共通言語で行うことはあっても、それは「勝ち負け」を目的とするものではない。科学的な真実を明らかにするためなのだ。

裁判で医学的な判断を行う不毛さを、関係者、国民はいつになったら分かるのだろうか。厚生労働省は、不祥事で解体される社会保険庁で不要となった役人のポジションを新たに得るために、医療関連死の真相を調査する組織を立ち上げようとしている。これも、医学的な真実を追究する場にはならない。医療を破壊し、萎縮させ、結局は、医療の受益者である国民に痛みをもたらすことになる。

裁判や、官僚の主導する真相究明組織の場で、医学的な真実の解明を行おうとするのは、不毛だ。

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