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種子の自家採種が禁止される 

安倍政権は中央集権を通り越して独裁的な色彩が強いが、経済政策のある面では独裁とは相いれないはずの、新自由主義政策と思われるものを打ち出す。「規制緩和」・・・それが往々にしてcrony capitalismという発展途上国のそれになっているのだが・・・を行い、社会的共通資本を民間資本に売り渡す。水道の民営化、漁業への株式会社の参入、そして種子法廃止による農業ビジネス巨大資本の農業支配等々。それらには、必ず腐敗がつきまとう。

そのような政策の一つとして、種子の自家採種禁止が拡大されている。これによって、グローバル企業が農業を完全に支配下に置くことになる。農家は、農薬と種子を抱き合わせて購入することを強制される。種子の安定供給、地域にあった作物栽培が、行われなくなる。グローバル企業の一存で種子・農薬の価格が決められ、農作物の値段は彼らが支配することになる。種子の自家採種を禁止することは、営々と築き上げられてきた農業本来の機能を否定することである。

社会的共通資本は、市民が各々の生活の場で安定した生活を続けるために必要な資本・制度である。そこを利潤追求の草刈り場にはしてはいけない。それに真っ向から反する政策を安倍政権は打ち出している。先に述べた通り、さらに悪いことには、その「規制緩和」により一部の人間・資本に利益を誘導し、それによって自分たちも利益に与る。その腐敗の構造が出来上がる。

搾取されるのは、結局、我々市民である。

以下、日刊ゲンダイから引用~~~

 種子法廃止に続いて、農水省は自家採種を原則禁止する方向に動いている。種苗法で「自家採種を自由にできる」と規定しながら、省令で例外を次々に増やしているのだ。従来、花やキノコなど82種は例外的に自家採種が禁止されてきたが、昨年一気に209種が追加され、現在、禁止は356種類にも上る。タマネギ、ジャガイモ、トマト、ダイコン、ニンジンなどお馴染みの野菜も入っているから驚きだ。

 農業ビジネスを手がける多国籍企業が種の知的財産保護を要望したことを受けて締結されたUPOV条約は「自家採種原則禁止」をうたっている。日本は1991年に条約を批准しているが、ここへきて一気に多国籍企業寄りに舵を切ってきた。

農業は作物から種が出来て、次の世代に引き継いでいく循環型の産業です。工業製品や著作物と同列に知的財産権のルールを農業に当てはめ、自家採種を“コピー扱い”するのは間違っています。一世代だけのF1品種が普及し、自家採種が原則禁止になれば、農作物の多様性は失われ、大量生産でき、企業が儲かる品種だけが生き残ることになるでしょう」(鈴木宣弘教授)

 地域の農家育成より多国籍企業の利益重視。いかにも安倍政権らしい姿勢である。

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