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耐久消費財と人生は有限・・・ 

我が家の冷蔵庫は、購入後11、12年経っている。最近、二つ不具合が生じた。外側から取り出す形の製氷室がきちんとその場所に収まらない。もう一つは、収納室の大きなドアがしっかりしまらず、ちょっとした振動で半開きになってしまう。製氷室は無理に製氷させようとすると、異音が出るのと、不便なので、修理を依頼した。数年前に家電部門が某中国メーカーに身売りされたT社。

サービス部門の女性オペレーターは、とても丁寧。あの丁寧さで、有料の通話時間を稼いでいるのではないかと疑うほど・・・。上記の修理を依頼すると、この機種は1年で製造中止になっており、部品の取り置きがなくなっている可能性があるので、リペアマンが診て修理できないということになる可能性がある、ということをとても強調なさる。ま、それはそれで仕方のないことと思った。製造物責任は、製造終了(製品手渡し)後10年で問えなくなるから・・・でも、1年で製造中止になるということは、多少のモデルチェンジであっても製造中止と見做しているのかと少し残念だった。

買い替え時期ではあるのかとも思ったのだが、こんな図体のデカい廃棄物を出すことに少し躊躇があった。以前用いていた冷蔵庫は、別な会社の製品で20年位トラブルフリーだった、ということもある。

今朝、家内が製氷室の入るスペースの奥に、氷の塊が落ちており、それを掃除したら、製氷室はスペースにきちんと収まり、どうも製氷も可能のようだとのこと・・・ま、ドアだけでも直してもらおうかと思った。

その後、リペアマンから電話連絡が入り、改めて症状の説明をし、製氷室の問題は解決したと告げた。彼も口調はとても丁寧なのだが、症状をあまり聞かないうちから、この機種は部品がない可能性が・・・と言い始めた。で、ドアを注意深く閉めれば済むことでもあるので、今回の出張修理はお断りした。

出張しての修理見積もりだけだととても低廉な費用設定になっており、T社は経済的にこれで大丈夫なのかと思ったが、あぁ、こうして大部分の古い機種は修理不能と答えて修理が断られることを前提にしているのかとも思った。

製造者責任期間終了後ではあるが、基幹部品は汎用であり、同じものを使い続けているのではないだろうか。例えば、ドアの構造が画期的に毎年変更されるとは考えにくい。メーカーとしたら、やはり古い製品は早めに買い替えてもらいたいというところなのかもしれない。修理作業は、人件費ばかりかかるし、部品の保存も大きなスペースと管理が必要になり、メーカーにとってはコストのかかる非効率部門なのだろう。

でも、それでも、粗大ごみを減らし、モノを大切にするという使用者としての観点から、もう少し信頼性の高い製品を作ってもらい、さらにその後のアフターサービスもしっかりしてもらいたいものだ。この一件だけから、製造業全体について言えないが、日本の製造業が、技術で世界をリードしている時代は、すでに残念ながら過去のものとなってしまった。そして、多くの製造業が、外資に身売りされている。このT社を始め、電気、車の製造業・・・日本の誇った製造業・・・の多くが外資支配下に置かれてしまった。

今、米中間で問題になっている貿易戦争は、結局中国がネット電子産業で実力を伸ばしてきており、自前でソフト・ハードを整えようとしていることに対する米国の危機感の表れでもあるようだ。Huawei等は、深圳に巨大な研究開発拠点を持ち莫大な研究資金を投資している。Huaweiのスマホにスパイウェアが組み込まれているというなら、その実物を出せば良いはずだが、米国はそれをしない。現状では、いわば、言いがかりに過ぎないとしか思えない。スパイウェアをスマホの一部の機種に組み込み、通話・通信を盗聴してみたところで、一体何になるのだろうか。それを問題にするなら、米国のネット通信をもれなく傍受するエシュロンは問題ではないのだろうか。日本の製造業では、こうした問題は起きない。それは技術面での遅れを意味している。

と、様々に思考が広がるが・・・我が家の冷蔵庫は、もうしばらく生き延びることになった。心なしか、ドアがすこししっかり閉まるように思えてきた。

人生は有限。何が重要なことなのかを、毎日判断しながら過ごすことだ。人生の終焉とともに、耐久消費財も使用期限を迎える、それが理想。冷蔵庫問題は、片隅に追いやって、まずはチェロだ。チェロ・・・。音楽は無限・・・。

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