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Reading with the ears 

上記の表題の以下のような論文があった。

Maier J Hartvig et al

Neurosci Lett;2004 Jul 6;364(3);185-6

機能MRIを用いて、モールスコード読解に関わる大脳皮質のネットワークを研究した。4名の熟練した無線技士を対象として、二つの互いに良く対応した読解の実験を行った。一つは、高速のモールスコードを両耳で聞かせるもの。もう一つは、書いてある文章を読ませるもの。

モールスコードで一つの名詞を読解させると、主に左側の前頭葉および
側頭葉シルビウス溝周囲の言語領野、前前頭葉皮質、前運動皮質の活性化が観察された。モールスコード読解と、書面の読解が、各個人においても同様に左側の側頭頭頂の関連する皮質の活性化を生じさせた。上記のことから、モールスコードの読解では、書面の読解は一部の同じ皮質ネットワークが関与することが推測される。

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要するに、CW受信は、読むことと少なくとも一部の同じ頭脳領域を使っているということだ。

別所でも記したが、モールスコードの受信について研究している研究者がいることに驚かされる。モールスコードは死んでいない(笑。

CW送信については、やはり書くことと同じ頭脳領域を用いている可能性があるように思える。

こんな物好きな(失礼)研究は、そうはないだろうが、あれば、また要訳を適宜載せてゆこう。

コメント

Shinさん この種の話題興味深く拝読しています。
このばあいの「読書」ですが「音読」と「黙読」で使われる脳領域に違いが出るのではないかと思うのですが、それとCW受信の比較をしたときにどちらにより近いのでしょう。私は「音読」に近くなるのだと推測します。 あくまで推測に過ぎませんが、その傾向はCWが高速になるほど「音」に依存する脳の働きが強くなるのではないかと。「音」に依存する傾向がわかれば、単語を「聞く」場合の脳の働きとの比較もされるとさらに面白いと思います。

Atsuさん

実は、検索エンジンで引っかかった、抄録部分のみしか読んでいないので、正確なことは分かりませんが、この読解は、黙読だと思います。

音読すると、発声という運動機能が関わってきますので、声に出して行わないCW受信との類比性が薄れるのではないかと想像しています。

筆記受信で書くという動作が、入りこむことで、本来のCW受信(読解)が障害されることと事情は似ていますね。

これ以外にも、「CW受信の訓練をすると、聴く機能に質的な変化が生じる」という今年出された論文もあるのですが、内容が専門的過ぎて、よく理解できていません。少し勉強してみます。

CW受信能力というのは、特異な能力のようですね・・・あまり実利はないけど(笑。

Shinさん なるほど、確かに「音読」すると、発声という運動機能が関わってきますので、声に出して行わないCW受信との類比性が薄れますね。

「黙読」は 目から情報が入りますが
「CW受信」は 耳から情報が入ります
この違いを埋めるのが「音読」ではないかと思いついたのが先程の発言の発端です。
目からと耳からの情報入力では働く脳の領域が多少違うのではと思ったのでした。

求心性の感覚については、大きな違いを生まないのでしょうか。運動がからむと、受信の邪魔になることは、経験的に感じていました。

左側頭葉の病変で、言語は比較的保たれているが、CW受信機能が一時的に落ちた症例の報告なんてのもありました。

現在、脳の機能局在が、新しい検査によって、どんどん分かってきているようです。少し、調べて見ますので、時間を下さい。

そうそう、昨年のMEDICAL NEWS TODAYというネット上の情報サイトに、細胞内の遺伝子の機能をオンオフするのに、ある種の転写因子の発するモールス様の信号が働いているという知見が記されていました。そうした分子をノックダウンするのではなく、特定の信号を修飾することによって、細胞機能をコントロールできる可能性があり、製薬という観点から重要な発見である、と。細胞内でもモールス(様の信号)が働いているのですねぇ。

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