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イスラエルフィル 70周年記念コンサート 

上記が、昨日、BSで放映されていた。ズビンメータの指揮。ブルッフのバイオリン協奏曲ト短調、ソロは、ピンカスズッカーマン。ラヴェルの管弦楽作品、ル ワルスだったかしらん。それに、ブラームスのピアノ協奏曲1番、ソロは、ダニエルバレンボイム。

指揮、ソロの面々を見て、Remebering Jacqueline duPre というデュプレの伝記記録映像作品を思い出した。そこで、シューベルトの鱒を演奏したのが、彼等に、パールマンとデュプレを加えた五名だったのだ。デュプレ没後、20年になる。

とても幸せそうなデュプレが、その映像記録に残されている。若い時代の各マエストロ達。時の移ろいの早いことを改めて感じる。バレンボイムは、その後、デュプレと別れてしまうのだが、この面々は、恐らく友情を互いに抱いて、これまできたのだろうと思った。

ブラームスのピアノ協奏曲1番。ブラームスが若い時代の作品なのに、渋く重厚な作品だ。内面の激しい葛藤と不安を思わせる1楽章。2楽章は、孤独と憂愁の思いを綴った歌。3楽章になると、エネルギーに満ち溢れるが、最期まで悲哀感を背後に湛えている。

2楽章、あたかも孤独な心中を独白するかのようなピアノソロを受けて、二本のクラリネットが慰めに満ちた歌を歌いだす。DとFisの三度で歌われ始めるこの旋律を聴くと、いつもぐっと来るものがある。こうした大曲のごく一部を取り出してものを言うのもおかしなものだが、学生時代に聴いていた頃から、そうだった。昨夜のイスラエルフィルのクラリネット奏者は、さりげなく柔らかな音で、この歌を歌っていた。

ブラームスのこうした歌は、地上を這い回っているかのような人のこころを救うことはできないが、あたかも、お前だけではないのだよ、私も一緒にいるよと優しく語り掛けてくれるかのように思える。季節も、人生も秋・・・この時期には、よく合う音楽なのかもしれない。

バレンボイムは、堂々とした弾きっぷり。音に濁りがなく、それでいて重厚な響きだ。イスラエルフィルも、アンサンブルが完璧とはいえなかったが、好演だ。英国のプロムスといい、こうしたイスラエルフィルのような国を代表するオケの演奏会といい、聴衆もとても楽しんでいるのが分かる。すばらしいことだ。

Remebering Jacqueline duPre、どこに行ってしまったか、見つけ出してまた観ることにしよう。 

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