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県医師会主催講演会を聴いて 

昨夜の県医師会主催の講演会、医療崩壊をテーマにして、「萎縮医療に陥らないために」「医師偏在の原因と対策」という二つの演題だった。前半は、遅刻して全く聞けず。後半を聞いた。結論から言って、問題の深刻さ、緊急性がまるで伝わらない、または演者にもないように思えた。

後半の「医師偏在の原因と対策」という講演演者は、大学名誉教授で、個人的にも存じ上げている方だった。講演の要旨は以下のような事柄だった。都市部に医師が偏在している、小児科・産婦人科・麻酔科で女性医師の割合が高い、医師の過酷な労働、新医師臨床研修制度の問題、それによる地域病院からの医師の引き上げ、勤務医の労働環境・待遇が劣悪なために離職する医師が多い、中堅医師の撤退を防ぐために、ドクタークラークの配置、交代性勤務の導入、日医が病院開設者と勤務医の調整役になる、医療連携体制の構築をする。

音響効果の悪いホールで、よく聞き取れないこともあったが、医師・医療の危機に対する切迫感は殆ど感じられなかった。

県医師会の講演会に出かけるのは初めてのことだったのだが、地方の医師会ではこんな状況なのだろうか。

法曹・マスコミの「弱者である患者を救う」という、「一見正当と思える」社会正義を実現する行動原理が、却って医療を蝕ばみ、社会に害悪をもたらしている状況。米国由来の市場原理主義が、日本の医療を市場化し、破壊しようとしていること。政治家の無知、無策。それに、無責任な官僚。安全で安心な医療を、要求するだけの国民。そうした喫緊の問題にどう対処し、医師の総意をまとめ、現実の行動に移してゆくのか、という緊迫した意識は全く感じられなかった。

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