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アマチュア無線の高齢化の問題 

ここで最近記したような気もするのだが・・・老化の問題。

自らの最近の思考、行状、それに同年代、それより上の方々のそれを、とりわけ無線を通じて観察するに、老化の特徴の一つは、様々な身体能力、ないし知的能力の減退とともに、「他者への関心の喪失」があるように思える。

人間は、人とのかかわりのなかで初めて本当の人間らしさを実現できる。だが、老化は、当人をして自らのみに関心を向けさせ、周囲の者への関心を失わせる傾向がある。

以前にも何度か記しているが、無線の交信を聴いていて、dialogueではなく、二方向の自分語りtwo way monologueになっていることが何と多いことか。私は、そうならないように気をつけている積りだが、自分の知らないところでそうなっているのかもしれない・・・確かに、自分語りをすると、ある種のカタルシスを感じる。ただ、それでは、本当の語り合いの喜びは生まれてこない。

これはCWの交信でしばしばあるパターンなのだが、交信を始めて、自分の番になると、延々と自分の身の上、自分に起きたことを語りだすのだ。CWという通信効率のよくないモードで、それをやられると、聴く方は大変だ。なかには7、8分ぶっ続けで自分語りに専念する方もいる。できるだけ双方向の会話になるように、何かを問いかけたりすると、その問いかけへの返答でまた延々と続く。話題が、飛び、新しい話題でまたひとしきりmonologueが続くのだ。こうなると、話題をどう持って行って良いのか分からなくなる。で、早々に交信をお仕舞にする。

例えば、家族の話題を語る場合、相手の家族を良く知っているのであれば、その方の話題を聴くのも楽しいことだ。だが、しばしば、まったく存じ上げない家族の話題を、私が知っていることを前提にして(いや、そんなことを考慮することなく)、延々と続ける。こうなると、聴かされる方は、一種の拷問に近くなる。第一、それへのコメントの仕様がなくなる。

繰り返すが、この現象は、加齢の過程にある私自身にも、意識しないところで起きている可能性がある。で、加齢現象だとすると、相手の方を批判したりするのはピント外れだ。こうしたtwo way monologueが、無線の世界でますます広がっている現状を指摘するだけだ。アマチュア無線人口の高齢化からくる一つの現象なのだろう。

残念なことだが、アマチュア無線、すくなくとも意思疎通の手段としてのCWによる交信は、すでに黄昏の時期に来ている。申し訳ないのだが、上記のようなtwo way monologueが始まりそうになると、早々にお暇することにしている。

12年前に記した、老化についての文章。こちら。そこに記した、John、Donお二人とも今はない、Peggyは老人施設に入ってしまった。やはり、アマチュア無線界の高齢化が極致に達したというべきだろうか。12年前のこの楽観論が懐かしい。

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