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前浪江町町長の残した言葉 

前浪江町町長 馬場有氏が、昨年6月に亡くなった。朝日デジタルに彼のインタビュー記事が載っている。こちら。

彼は元来原発推進派だった。だが、あの東北大震災と、福島第一原発を経験して、原発は稼働すべきではないという立場に明確に立った。

東電・国から事故当時連絡がなく、町民を放射能被曝の多い方向に避難させてしまった。放射能汚染がなければ、震災で被災した人々を救うことができた、原発事故によって、そうした人々が命を失った、と述べる。

その後の東電との交渉、さらに帰宅開始の決断で大きな精神的な重荷を背負うことになる。一昨年胃がんと診断され、いよいよ仕事ができなくなり辞職した直後に逝去された。浪江町への帰還者はまだ少数、コミュニティとして機能していない。

今日、衆議院予算委員会での質疑を聴いていたら、防災担当大臣は、原発事故に際しての避難計画はこれから練るという趣旨のことを述べていた。原発事故時の住民の避難は、国ではなく、地方自治体に丸投げされている。川内原発では、住民とくに医療機関入院中の患者の避難ができないと地方自治体は匙を投げている。伊方原発は、佐多岬半島の住民は見放されたも同然である。再稼働尾中の高浜・大飯原発を擁する若狭湾の原発14基は、50km程度の範囲に集中しており、一旦どれかで事故が起きると、ドミノ倒しですべて、または大多数の原発が統御不能になる可能性が高い。それは、関西地区全体の放射能汚染が生じることを意味する。再稼働を目論んでいる東海第二原発は、周辺30kmの範囲に90万人が住む。一旦深刻事故が起きたら、避難は実際上無理となる。こうした状況でも、原発を再稼働しよう、し続けようと国と原子力ムラは企んでいる。国民は遺棄されることになる。

馬場氏の生前の発言は、遺棄された人々の声の代弁である。

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