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重症者、症状の固定した患者にはリハをせず 

昨年だったか、リハビリに日数制限が設けられ、療養途中でリハビリを打ち切られるようになった。ご自身が、脳血管障害でリハビリを受けておられた東大の多田富雄名誉教授が、大変怒られて、猛抗議を当局に対して行った。その後、完全とはいえぬまでも、日数制限が緩和されたようだ。

脳血管障害等によるリハビリでは、特に早期に行うと、改善することが見込めるが、慢性期に入ると、機能を維持することが主たる目的になるのだと思う。

ところが、厚生労働省は、今度は、リハビリに「成果主義」を持ち込むというのだ。良くなったら、診療報酬を厚くする、良くならなかったら、当然のことながら、診療報酬は下げるという意味だろう。厚生労働省にとっては、この「下げる」方に主眼がある。リハビリの診療報酬を下げられても、医療機関が耐えられるとは思えない。結局、重症患者、症状の固定した患者は、リハビリから締め出されることになる。

厚生労働省当局は、リハビリの対象疾患の特性、リハビリの意義を一体どのように考えているのだろうか。

大きな制限のかかった後期高齢者医療といい、このリハビリの扱いといい、高齢者・重病の方には、早く亡くなって欲しいと言うに等しい政策だ。

以下、引用~~~

リハビリ診療に成果主義を導入 厚労省方針
07/11/19
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

厚労省:リハビリ診療に成果主義を導入----方針

 厚生労働省は16日の中央社会保険医療協議会(中医協)小委員会で、08年度診療報酬改定で医療の世界に初めて「成果主義」を導入する方針を表明した。08年度は、脳卒中などでリハビリを受ける人が入院する「回復期リハビリ病棟」(約3万6000床)への診療報酬を、病状の改善度合いに応じて加減する意向。11月末の中医協に正式に提示する。【吉田啓志】

コメント

一般の会社でも成果主義が失敗した所があるのに、社会保障である医療で成果主義とは…。
狂ってるとしか思えないですね。

でも、仮にこの制度が実施されたとして、本当に医療機関は患者を締め出すんでしょうか?
回復の見込みのない患者や機能維持の為にリハビリしてる患者を締め出したら、病院が非難されますよね。
結局は、利益にならないのを承知で、そういった患者を診ていかなくてはならないんでしょうかね。

当面は、赤字覚悟でリハを続けるところもあるかもしれませんが、赤字を続けていると、医療機関の存続にかかわるので、やがてそれは不可能になるのではないかと思います。

機能維持のためのリハを認めないと、所謂寝たきりの方が増えて、結局行政コストは上昇するのだと思います。

混合診療導入についても、導入すれば、自分では医療をまともに受けられぬ人々が出てきて、その人々に医療を与える行政コストが上昇する。これと、似たことですね。

社会保障の専門家が、何故黙っているのでしょうか。

やっぱり、そうですよね。
病院を潰すわけにはいかないですもんね。
そうしたら、重症者や症状の改善が見込めない患者は、リハビリを受けられなくなる、と。
で、そういう事が表面化したら、マスコミはまた、病院叩きをするんでしょうかね。
日本は、大手のマスコミに良心がないのが痛い。

最近の日本、いや、自民党・厚労省の社会保障政策は、「削減ありき」ですよね。
これは、憲法25条の2に反すると思います。
確かに、無限に社会保障費をつぎ込むことは出来ません。
でも、官僚や政治家が散々無駄遣いをしてるのを考えたら、社会保障費を減らす前に、公務員・官僚・政治家の給料を減らすべきです。
なんで彼らの悪事のツケを庶民が払わなくてはならないのでしょうか。
先生はすでにご存じかもしれませんが、公務員の給与、上がるようですね。
公務員の給与を上げるくらいなら、診療報酬を上げる方がどれだけ有益かしれません。


社会保障の専門家、ですか。
そういえば、あまり公の場で発言してる方いないような…。
それか、発言をさせてもらえないんだろうか。
今回も長々と失礼いたしました。
寒くなってきましたので、お体、ご自愛ください。

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