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営業マン相手に愚痴る 

今日の午後、忙しい合間に、某製薬会社の営業マンと面会。実は、こうした面会は、できるだけお断りしているのだが、患者さんの合間に入ってこられると、断りきれない。

喘息治療薬の合剤(ステロイド・交感神経刺激剤の吸入薬)の宣伝である。以前から上梓されたことは知っていたが、新しいものに飛びつくのに気が進まないことと、結局、薬を沢山使うことになるので、躊躇っていた。各々単独に使用するよりは効果がある、というふれこみである。各々単独の薬価を合わせたものよりも、銭のオーダーで安いらしい(よくもこうした微妙な値段を付けることよ・・・本来は、容器代もかからないわけだし、単独薬価よりも安くなって当然。)

薬価を訊くと、3000円余りとか・・・。高いなぁ、と私。これ以外にも、偏頭痛の新しい薬は、一錠なんと1000円。高血圧のARB薬市場は、全国で4000億円になるという。薬価は、国際比較で決められることも多いのだが、聞くところによると、外資系製薬企業は薬価を米国等で吊り上げて、それを基準に日本での薬価を決めているらしい。医療機器、医療材料などになると、外国と比べた差額は、もっと広がるらしい。

我々の技術料は、再診・処方料ともに数百円のオーダーである。喘息などの特定疾患、乳幼児になると、これにある程度の加算がつくのであるが、薬剤費に比べると、ため息が出ることが多い。

ご存知の通り、製薬企業大手は、絶好の好決算と報道されている。某T製薬など、内部留保が1兆4千億円あるという。今回予定されている、医療費削減で、薬剤費も1%程度引き下げられる予定のようだが、製薬会社から卸に売られる際の値引きを少なくすることで、製薬会社には殆ど痛みを伴わないようだ。

製薬企業は、官僚の天下りを大量に受け入れているらしい。だからこそ、薬価の上でかなり優遇されることは勿論のこと、薬害等でも、製薬企業にとって不利な情報が官僚からなかなか出ないという事態になるのではないか・・・。

ま、所詮、しがない開業医の愚痴ではあるのだが、社会のあり様が少しおかしいのではないのか、と感じる。

といったことを、端折りながら、訪ねてきた営業マンにぼそぼそと語りかけた。彼は、自社製品の宣伝をすることだけが頭にあるらしく、話は進展せず・・・彼の薬を入れるように言ってもよいかと薬局に言ってよいものか、しきりに訊きたそうだった。

私は・・・もうちょっと待って・・・・と答えて、お別れした。

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