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医療の不確実性 

生命現象は、確率の積み重ねによって生から死へ進む過程だ。それに関わる医療も、確率で生体の現象を理解し、治療行為を行なう。治療行為の効果、副作用の出現は、ともに確率的な現象だ。下記の厚生労働省事務次官の言葉は、その点からすると正しい。

が、素直に、「その通り!」と首肯できない。

まず、官僚が天下り等の利権を得ている製薬会社の権益と、薬の許認可権を持つ官僚の権益を守り続けてきた経緯がある。それを思うと、この事務次官の言葉は、正しいことを述べていても、こころに響かない。

さらに、確率によって成立する医療行為を、結果だけから善悪の価値判断を与え、処罰しようという組織を自らが立ち上げようとしているではないか。自らの薬の許認可によって生じる責任は、棒引きにせよ、一方、医療行為の不確実性を理解せず、医師に医療行為の結果責任を問うというのは、自己矛盾なのではないか。

以下、引用~~~

次官「発生責任」に懸念 (2)
07/12/28
記事:共同通信社
提供:共同通信社

 厚生労働省の江利川毅(えりかわ・たけし)事務次官は27日の定例会見で、薬害肝炎訴訟の被害者救済法案をめぐり、原告側が求めている「国が被害を発生させたことの責任」について「副作用が発生したら直ちにメーカーや国に責任があるということになると、副作用のある医薬品はつくったり、承認したりできなくなってしまう」と述べ、薬事行政への影響に懸念を示した。

 江利川次官は「副作用があっても命を取り留めるとか、この病気にはこの薬しかない、というときがある。それが医薬品の性格で、実態を踏まえた責任論が展開されるよう期待する」と語った。

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