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「国はだまし、民を捨てる」 

国は騙し、民を捨てる、これはある意味真実だろう。特に安倍政権では、そうだ。現在、非正規雇用は4割、貯蓄のない人々は3割、彼らは老後を過ごすことができない。国は、「自己責任」といって彼らを切り捨てる。

年金制度は、安定しているという。だが、それはシステムとしての安定でしかない。老後を暮らす人々の生活の安定ではない。

今ある問題から国民の目を逸らさせようとする政権。この政権は、民を騙し捨てる。

以下、朝日新聞より引用~~~

「国はだまし、民を捨てる」荻原博子さんは国を信じない

大村美香 2019年7月8日11時26分

「戦争を知らず、結婚もしていなかった当時の私にとって、取材で聞いたお話は想像を絶するものでした」と話す経済ジャーナリストの荻原博子さん=西田裕樹撮影

 専門用語に支配されがちな経済の動きを、分かりやすく身近な言葉で解説する経済ジャーナリストの荻原博子さん。著作は100冊以上になりますが、最初に出版された原稿はルポライターとして旧満州(中国東北部)の開拓団の道のりを追った実録でした。そこに待っていたのは苦い挫折と、国に対する不信感。いま荻原さんはデビュー作を「私にとっての基本」と振り返ります。

 「満州・浅間開拓の記」は、1983(昭和58)年に出版されました。長野県の出版社の依頼で、第1編の開拓史を取材・執筆しました。

 長野県の旧大日向村は国策に従い37(同12)年から分村移民を実施し、750人あまりの村民が旧満州に渡りました。モデル的開拓と言われ、小説や映画にもなりましたが、敗戦で開拓団の人々は大陸に取り残されます。命からがら逃げて帰国できた人はおよそ半数。しかも戻った村に生きる場所はなく、浅間山ろくに再び入植したのです。

 ルポライターになりたくて、働いていた経済評論家の事務所を辞め、最初の仕事がこの本でした。

 再び入植した地区に半年間通いました。体験者の話はあまりに過酷で、戦争を知らない私には想像も及ばないことばかり。ともかくも原稿は書き上げたものの、しばらく心が不安定になってしまいました。当時の私には、かかえきれなかったんです。

 人の人生を背負うルポライターは無理。そう思って、経済分野に戻って書くことにしました。大きな挫折でした。だからこそ吹っ切れて方向転換ができた。これがなかったら、今でも迷っていたかもしれません。

 「棄民」という言葉を知った取材でもありました。満州国を作るために民の杭として送り込んだ人たちを敗戦で放り出した。国はだまし、民を捨てるのだと。基本的に国の言うことを信じ込むことがなくなりました。

 今、国を挙げて国民を投資に誘い込んでいるのが嫌で。戦後、景気浮揚に最も効果的だった住宅対策がもはや効かず、それで出てきたのが投資のすすめ。「投資」ではイメージが悪いから「資産形成」にしようとか。それで何が変わるでしょう。銀行の窓口で投資信託を買った人の46%が損をしていると昨年、金融庁が発表しているんですよ。

 現金を持っていても利息が付かないから投資を、と言いますが、投資こそ危ない。景気がよい時ならまだしも、右肩下がりになっていく時には、リスクが大きくなっていく。口車に乗らない方がいい。うかうかすると個人が全部はぎ取られちゃう。再び、杭にさせられていないか。

 過去は振り返らないたちで、本も書き上げると興味がなくなってあまり大切にしないのですが、この本は私の基本のように感じています。(大村美香)

     ◇

 おぎわら・ひろこ 1954年、長野県生まれ。暮らしと家計を応援する視点から発信を続ける。「年金だけでも暮らせます」(PHP新書)、「投資バカ」(宝島社新書)など著書多数。6月には「荻原博子の貯(た)まる家計」(毎日新聞出版)が刊行された。

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