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久米宏、NHKで正論を吐く 

安倍政権が誕生し、NHKがまるで、政権の宣伝放送のようになる前は、NHKのニュースや解説を視聴することは愉しみなことだった。世界でもっとも公平な報道だと言われており、その内容によって国内外で起きていることを理解することができた。NHKの報道は、日本人としての誇りだった。

だが、安倍政権によって、NHKのそうした報道は脆くも崩れ去った。その事実以上に、今後安倍政権の強権政治が終わった後に、元に戻すのにどれだけ時間とエネルギーがかかるのか、こうも容易に報道が変質させられることへの忌避感をどうして解消できるのかと思うと、憂鬱になる。

民間アナウンサー出身でもともとNHKには批判的で、とくにNHKが政権にベッタリになってからは舌鋒鋭くNHKを批判しまくっている久米宏をNHKがインタビューに呼んだ。

昨日のNHK「あさイチ」。生放送のNHKでは初出演となる久米宏が語ったこととは;

「NHKは独立した放送機関になるべき。人事と予算で国家に首根っこ握られてる放送局があっちゃいけない。そういう国は先進国とは言えない。絶対に報道機関は独立してないといけない」

より詳しい内容は、こちら。

NHKを民放化すべしという彼の主張にはすぐには賛成できないのだが、それ以外は、よくぞ言ってくれたという内容だ。いつもは「ヘラヘラ」している彼だが、75歳になって、まるで遺言を語るかのように、NHKが独立性を維持すべきことを真面目に語った。

あまり出演に気乗りしないとTBS土曜日午後のラジオ番組で述べていた彼だが、よくぞNHKに出て、述べるべきことを臆せずに述べてくれたものだ。そして、それ以上に、編集の利かない「生番組」に彼を呼んだNHKのスタッフ・ディレクターに拍手を送りたい。これはガス抜きでしかないという見方もあるようだが、私は、NHK内部にも、現状のままではいけない、かってのNHKの姿に戻そうと考えている良識派がいるのだと信じたい。恐らく、久米を出演させ、彼の持論を展開させたディレクタ―は、官邸と密接な関係のあるという報道局長辺りから強烈な叱責が飛んでいるのではないだろうか。自分の立ち位置を賭して、この番組を企画したNHKの良識派にこころ熱くなるものがある。彼らの奮闘を期待したい。視聴者として彼らを支援したい。

やがて安倍政権は崩壊する。その時に、NHKが公共放送としていかに政治的公平性を保つか、どのような制度でそれを担保するのかを検討する必要がある。

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