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敗戦記念日を迎える 

広島・長崎の原爆忌を過ぎて、もうすぐ敗戦の日を迎える。私たちの世代は、戦後の貧しい生活のなかで、戦争の話しを親の世代から聞かされて育ってきた。以前にも記したが、父は二度招集され、一時は中国の前線で限界状況を経験した。中国の方々に済まないことをしたと事あるごとに繰り返してきた。戦後、自分の家族を養い精一杯生きる一方で、命のもっとも輝く青春時代を何故あのように過ごさねばならなかったのかを自問することが多かったようだ。戦争責任の追及と清算が行われていないことを嘆いていた。

そうした世代の大多数はもうこの世を去った。一方、この20、30年間の新自由主義経済の跋扈により、人々は搾取され続け、自分の所属するコミュニティを喪失してきた。そこで、歴史を改ざんし、選民思想的な排外主義を振りまく歴史修正主義、それによる政治観が人々のこころを徐々に占めるようになってきた。自分の依拠するアイデンティティを失い、コミュニティを喪失した人々は、歴史修正主義に基づく集団に自分を置き、それによってアイデンティティを回復したかのように錯覚をしている。その典型が、いわゆるネトウヨだ。

歴史修正主義の行き着く先は、あの戦争の否定、戦争の結果の否定だ。米国という新しい国体に従い、国民をもう一度「臣民」とし、再び戦争に突き進むことになる。恐るべきことに、現政権与党の幹部は、「国民には天賦人権説は不要で、基本的人権は要らない、国を守るために血を流せ(だが自分たちは流さない!)」と述べている。それが、自民党改憲草案の中身だ・・・。これほど国民を不幸にする新しい国体思想が、何も疑われることなく、人々に浸透し始めている。または、それを知らずに、その流れに流されている。

父が生きていたら、今年で100歳・・・もっと長生きはしてもらいたかったが、この状況で老境を迎えることなく済んだのは、彼にしたら幸いだったのかもしれない。もうすぐ、敗戦の日を迎える。

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