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オリンピックの闇 

東京オリンピック誘致収賄疑惑を、IOC・国際陸連等の問題と合わせて、フランス検察当局が追及している。

これらの疑惑の中心にいるAMSという企業がスイスに本拠を置くという点に関心が向く。スイスは、タックスヘイブンの発祥の地だ、Gabriel Zucmanの近刊の著書The Hidden Wealth of Nationsに、Thomas Pikettyが寄せた序文によると、世界の財の8%がタックスヘイブンに集まり、発展途上国の財はもっと多くの割合でタックスヘイブンに流れているという。第一次世界大戦が終わったのち、「持てる層」の財が税金逃れを目指して、タックスヘイブンに集まるようになった。それは、綿々と続いている。このオリンピックの腐敗も同じ場所で進行しているわけだ。パナマぺーパーが表ざたになったときには、タックスヘイブンについての報道もされたが、その後、何も報じられなくなってきてしまった。東京オリンピック誘致で賄賂を関係者に渡した電通も、さらにNHKも、タックスヘイブンに財を蓄えているためなのだろう。わが国のマスコミ上層部は、すべて「持てる層」に属するわけだ。

東京オリンピックも金にまみれている。7000億円で済むはずの予算が3兆円にまで膨らんでいる。誘致のために賄賂を贈り、関連企業・関係者には出費を惜しまない。11万人といわれるボランティアは、無償で働く一方、その統括をする竹中平蔵のパソナには巨額の予算が回されているらしい。外国の重要人物の饗応には44億円、オリンピックの警備には300億円の予算だ。誘致のために、シンガポール企業(これも電通の絡んだペーパーカンパニー)を介して賄賂を関係者に贈っている。この賄賂を指示したと思われるJOC会長は辞任したが、名誉会長で復活するとも言われている。オリンピックが金と犯罪にまみれている。

オリンピックという催しを通じて、「持てる者」が「それ以外の者」を支配し、搾取する関係が明らかにされた。この関係が世界を遍く覆っている現実の一端がはしなくも露わになったというべきだろう。フランス検察がどこまで捜査を進めるか分からないが、ぜひ徹底して行ってもらいたいものだ。

こちら。

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