FC2ブログ

内面の声 

自費診療が、じわじわと市中で行なわれるようになってきていることを耳にした。例えば、脊柱の手術に、ウン十万円を必要とするといったことらしい。公的保険を用いた診療では、医療が行ないがたくなってきていることは事実。それに、官僚が、机上の空論で作り上げた、入り組んだ複雑怪奇な診療報酬体系にしばられることに嫌気を指している医師も少なからずいるだろう。

この4月からは、75歳以上の方は、年金から天引きで新しい保険料を徴収される(半年だったか、移行期間もあるようだが・・・選挙で政権与党が不利にならぬための処置だろう)。その医療内容といえば、原則主治医一人にしかかかれず、さらにその検査などに用いられる医療費が月6000円と限定されている。これは、高齢者には医療費をかけない、と政府が公言したようなものだ。

政府・官僚は、医療への支出を限りなく抑え、医療人・患者から、悲鳴があがり、混合診療を求める声が上がるのを、じっと待っているように思える。この医療制度では、医療側も、患者側も立ち行かなくなる。医療の市場化を、米国は以前から要求し続けてきた。その要求に応えるために、政府・官僚は、医療を一旦崩壊させる道を選択したのだ。

おぉ、この議論は、このブログで繰り返し、繰り返し行なってきた。だが、それが現実のものとなるのを目の当たりにすると、改めて気分が悪くなる。これで良いのか、という疑問の声と、もうこのまま行き着くまで行くしかない、自分と家族を守ればよいのだという声が、私のこころのなかで、交錯する。

コメント

自費診療への移行

数年前に、京大経済の西村教授に「どの程度まで診療報酬を下げたら、保険診療から自費診療へとシフトが生じますか」と聞きましたが、返答をいただけませんでした。先生は、いかがお考えですか。

実際上、損益分岐がどの程度で起きるかは、個々の場合で異なるでしょうね。診療所の場合、大きな借金をして最近開業したのであれば、既にかなりきついはずです。

それよりも、医療費削減をすることだけが官僚の目的であるのに、いい加減なデータをでっち上げられ、色々と注文を付けられることに、嫌気が差すという、士気の低下の方が大きいのではないでしょうか。官僚は、少ない時間で数多くの患者さんを診なければならない現実を逆手にとって、診察の仕方まで口を挟んでくる・・・やってられんなという気持ちになります。

産科や、外科等急性期医療に携わる方々は、訴訟のリスクをひしひしと感じつつ診療をする状況なのでしょう。小児科の診療所である私のところでも、患者さんの状態、親御さんの考え方を、短い診察時間の間に捉えて、場合によっては、訴訟を念頭において話をするようになりました。これも、士気を大いに落とす事柄ですね。

愚痴っぽくなりましたが、現場では、経済的なことと合わせて、士気を落とす出来事が余りに多いと感じます。

公立・公的病院の士気低下

ありがとうございます。このところ、公立、公的病院の士気の低下がひどいですね。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/857-a736873f