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毎日新聞、稲葉康生様 

From60:稲葉康生の目 「医は算術」では困る /東海
 「医師会員の3分の1は欲張り村の村長」。25年もの間日本医師会(日医)の会長として君臨した故・武見太郎氏はこう嘆いたという。「医は算術」という風潮を根付かせてしまったところに、日本の医療の根本的な問題がある。医療制度の分かりにくさ、診療報酬決定に至る不透明さが、国民から不信をもたれている理由だ。

武見太郎さんの時代・・・高度成長の旧きよき時代、25年前のことですな。医師は、欲張り村の村長で、医は算術、金の勘定ばっかりしていると仰りたいのですね。それが、日本の医療の根本問題である、と。・・・一体何のことやら、さっぱりわかりません。意味不明の文章なので、つい「ですます調」になってしまいました。

日本の医療費が、先進国中最低であることはまさか御存知ですよね。その低い医療費のなかでも、医師の技術料も、元々低かったのですが、武見さんの時代には、いわゆる「薬価差益」でそれを補充していました。しかし、バブル崩壊、その後、小泉政権で市場原理主義的「改革」が実行されるとともに、医療費は抑制され続け、診療報酬は下げ続けられてきました。勿論、薬価差益等と言うものは既にゼロです。

経済的な面を言えば、生涯年収は、勤務医の場合、普通の大卒のそれよりも若干多いだけと言われています。開業医は、大きな投資をして事業を起すのであり、リスクに見合った収入が無ければおかしいでしょう。中には、大きな借金を抱えて、閉院する方もいます。共に、生命と相対する責任の重さを考えると、決して経済的に恵まれているとは思えません。現在は、金融・マスコミの方々の生涯年収が飛び切り高いのではないでしょうか(毎日は、朝日などに比べると・・・以下、略)。

これだけ説明申し上げても、医師は、欲張り村の村長だとおっしゃるのでしょうか。

医療制度の分かりにくさは、医師の責任ではありません。代々の官僚の皆様が、何もポリシーを持たずに、その場限りの朝令暮改を繰り返してこられた結果なのではありませんか。

診療報酬の決定プロセスは、米国の年次改革要求書を元に、経済財政諮問会議から、財務省に要求が突きつけられ、それに基き、厚生労働省の官僚諸氏が、中医協をお膳立てして、形だけパブコメを募り、元々の筋書き通りに決定!というものではないのでしょうか。中医協も、最近は、支払い側と官僚の声だけが大きく、診療側の話は聴いてももらえないと伺っております。保険診療とは、本来、支払い側と診療側は、対等の契約関係にあるのに拘わらず、支払い側の主張が殆ど変更なく通っているのです。診療報酬決定の時期になると、マスコミの皆さんが、一斉に官僚からの情報を垂れ流して、診療側に不利な「世論」を醸成されますし、ね。

診療報酬の決定プロセスほど明らかなものは、私どもにはないのですが、マスコミで社会保障の論説委員をなさっていたことのある貴兄には、不透明極まりないものなのでしょうか。稲葉さんは、医療・社会保障について、全くの素人ということはないですよね。


 いま、医療の仕組み、財政、そして医療機関や医師の不足、偏在など問題が山積している。政治家や厚生労働省の官僚だけでは、難局は乗り切れない。やはり医師が医療改革の中心にいなくてはならない。

その通り、時には良いことを仰る。

 だが、現実はお寒い状況だ。日医は診療報酬引き上げに懸命となり、医療費抑制を図りたい官僚とのバトルが続いている。その舞台裏は国民不在そのもの。取材でこの光景を目の当たりにすると、医療改革の道険し、との思いをもってしまう。

医療費抑制先にありきの官僚に対して、限度近くまで切り下げられた医療費を上げてくれと主張することはいけないことなのでしょうか。医療費はどこまで下げたら気が済むのでしょうか。低医療費政策によって、地域医療が崩壊し始めている現実を御存知ないのでしょうか。これからも、毎年、医療社会保障予算が、2200億円づつ切り下げられることが「骨太の方針」で示されています。この経済財政諮問会議という、政商の連中がぶち上げた医療崩壊策を、貴兄も賛同されるのでしょうか。失礼ながら、お寒いのは、こんな明らかなことを理解しない、社会保障の専門家を自認される貴兄のほうではないでしょうか。

 「医療の専門家でもないのに、口を出すな」。医師からこんな投書が何回も届いた。だが、専門家だけでやってきたことが、今の混迷を招いたのではないか。医療を国民に近づけるために、皆で意見を出すべきなのだ。(中部本社代表室長=前社会保障担当論説委員・57歳)

医師が、医療政策の決定にどこで関わってこれたのでしょうか。現場の医師は、仕事に忙殺されて、今まであまり発言できませんでした。しかし、これからは、崩壊しつつある医療への餞の言葉として、問題点を指摘し続けて行きたいと考えています。

貴兄のような、自称専門家がマスコミで、官僚の提灯記事と、医療バッシングを続けてきたのが、現在の医療の混迷の大きな理由ではありませんか。この貴兄の論説も、根拠不十分、論旨不明確で、ただただ医師を叩くためだけの発言としか読めません。


毎日新聞 2008年2月24日

コメント

昨日、別のサイトで同じ文章を目撃しています。訳のわからない文章で、矛盾する表現も多く、よくこんなものが内部で批判もなく通ったものだと感心してしまいます。

所詮与党の犬、批判できる対象が限られているためこうなってしまうのでしょう。その点で、実に惨めな現状を晒しているとも思います。

まあ、こんな文章にいつまでも金を払い続ける一般大衆にも、問題はあるのですが。

この文章、元論説委員の書いた文章とはとても思えませんね。酔っ払って書きなぐったのではないかとさえ思えます。

しかし、昨今の他のマスコミ、特にNHKの報道・論説などを見ると、官僚の意向をそのまま繰り返しているように思えます。4月から、いよいよ医療崩壊が全国で現実化するのに合わせて、それの責任を医師に負わせる意向のように思えます。医療事故調の制度化も、その線に沿ったものなのでしょう。

国民は、何も知らされず、医療費の窓口負担が減って、ラッキー程度にしか思っていないのではないでしょうか。直後に、大きな痛みを負わせられることも知らずに・・・。

もう、医療が崩壊して行くのを黙って傍観するしか出来ないような気がしますが、それでも言うべきときには、言っておかなくてはなりませんね。

厭な世の中になってしまったものです。

おみごとでした!

先生の反論、ビシッと決まりました。
まあ、こんな稚拙な文章、先生が出る幕もなかったですが、よく最後まで付き合われましたね(^^)
おつかれさまでした。

ありがとうございます。

マスコミにも、見識のある方は、沢山いらっしゃるはずだと思うのですが、こうしたトンでも論説委員・記者が目に付いてしまいますね・・・。

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[医療][当直雑感][マスコミ]やっぱり毎日なのか。

 今日はあまり呼ばれることがない。  インターネットの普及に伴い、購読している新聞紙以外の記事に出会うことができ、しかも、どこの新聞がどんな性格を持っているのか、よりはっきりわかるようになってきた。また、地方紙やいわゆる4大新聞の地方版の記事に容易にあたる

  • [2008/02/26 07:08]
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  • エレキも医療も整備しなきゃ。 |
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